撒き銭
茨城県の一部の地域では、ご高齢の方のお葬式の時に撒き銭を行うことがあります。
撒き銭で撒かれるものは一般的には半紙に包まれた小銭ですが、お菓子を撒くことで代用することもあります。
撒き銭を拾うことで、故人のように長生きができるといった理由から縁起の良い物だと言われています。
撒き銭は長く持っておくことで御利益が増すとも考えられているため、すぐに食べたり使ってしまったりするともったいないです。
お菓子なら腐ってしまわないように大事に保管し、お金の場合常にお財布に入れておくようにしておくとよいと言われています。
撒き銭は故人の財産を参列者にわたすという意味もあるため、富を分け与えるという徳の高い行いをして、あの世に行ってからの処遇を良くしてもらいたいという思いも含まれています。
七日ざらし
茨城県には七日ざらしという独特な風習を行う地域があります。
七日ざらしというのは、故人のお葬式が行われた日から七日間、故人が愛用していた着物や羽織などを家の裏手で北向きに干すというものです。
ただ干し続けるだけではなく、常に濡れた状態にしておくというのが重要な部分で、毎日、時期によっては数時間おきに濡らしなおすこともあります。
このような風習が残っている地域は少ないですが、長崎県などでも行われているため、全国で細々と行われています。
関東では茨城県の他に栃木県などでこのような風習が残っていることが有名です。
故人の愛用していた着物には、故人の魂が引き寄せられてしまうということから、あの世に行けずにさまよってしまわないようにするため、着物を水で清めるというのがこの風習の始またt理由だと言われています。
豪華な通夜振る舞い
茨城県の通夜は会葬者も参加することが多いです。
その時に振舞われる通夜振る舞いは、お酒やお餅など全国的に見ても豪華なもを出すことがあります。
そのため、通夜の時に香典とは別にわたすお金というのも茨城県では一般的で、通夜見舞いや御米代などといった表書きで包んだお金をわたします。
そういったお金を受け取った場合、香典返しの内容を少し多めにします。
病気見舞い
茨城県の南部を中心とした地域では「病気見舞い」といったお金をわたすことがあります。
この病気見舞ですが、故人が亡くなったという知らせを受けてすぐにわたすもので、赤いのし袋で表書きに「病気見舞い」と書いてわたします。
金額に関しては考え方に幅がありますので、その地域の葬儀社などに聞いて確認すると良いでしょう。
通夜振る舞いの時にわたすお金と香典の二つのお金と合わせると、三回お金をわたすことになることもあります。