前火葬から葬儀当日の納骨までの流れが一般的
秋田県は他の東北地方の地域と同じで、前火葬でのお葬式が一般的です。
前火葬のお葬式ですので、準備が整い次第まず火葬を行います。火葬場から戻ってきた遺骨を祭壇に安置します。そこから通夜を行いますが、近親者のみで行うことが多いです。
通夜を行った翌日に葬儀を行って、その日の内に墓地に行き納骨を行います。
納骨も通夜と同様に近親者のみで行われることが多いですが、場合によっては葬儀の最後に参列者も含めて行うこともあるようです。
通夜や納骨に自分も参加するべきかどうかは確認を取っておくのが望ましいです。
遺族や喪主に直接聞くのが難しい場合、その地域の葬儀社に聞くのがよいでしょう。
焼香盆に小銭を置く
焼香の際、贈り物やお金をわたす風習は全国各地に存在しますが、秋田県では焼香盆に小銭を置くという形で広く行われています。
置く金額は「数十円」というのが一般的ですが、いくらぐらいがいいのか心配な場合は、地元の人や葬儀社に聞くと安心です。
焼香盆の形や大きさなどによっては置き方にも注意する必要がある場合もあるため、初めて秋田県でのお葬式に参列して小銭を置く場合、他の人の真似をしたり、よくわかっている人と一緒に行うなどするとよいでしょう。
もちろん、事前に確認できるのであれば安心です。
丑の日は葬儀を避ける
関西地方では友引の日には友人形を棺に入れるなど、六曜や十二支の考え方で葬儀を行うべきではない日というのが存在します。
秋田県の場合、友引は避けるといった全国的な考え方に加えて、丑の日にも葬儀を避けることが多いです。
丑の日には葬儀を行ってくれないこともあるため、葬儀の日程を決める時にはよく注意するようにしましょう。
特にこういった考え方は、秋田県の南部で強くあるということも覚えておくとよいでしょう。
中見出し 丑の日はどうして避けるのか
十二支の考え方をすると、葬儀の日取りに適していないと考えられるものがいくつかあります。
全国的に有名なのは「子、丑、虎、酉」の四つですが、地域によっては子はダメだけど酉は大丈夫といったように考え方にも差があるため注意が必要です。
秋田県で丑の日に葬儀を行わない有力な理由は、子と丑の日を葬儀に適していない日と考える他の地域の考え方とほとんど同じです。
十二支は神様が動物たちに十二支を決めるから自分の元に招集し、早い物順で十二種類を選んだというお話です。
そこで子と丑は一番と二番になるのですが、子は丑の背中に乗って近くまで行き、到着の直前で降りて一番乗りをします。
そのため、子と丑は「一緒に行く」ということで、この日に葬儀を行うと参列者や遺族などが一緒に連れていかれてしまうと考えられるようになったため、これらの日のは葬儀を行わないようになったと言われています。