もし法要に招かれたら?どんな法要に招かれたかで対応が変わってきます。初七日なのか四十九日なのか、または新盆か納骨式なのか。招かれた法要によって香典の金額や服装、持参するお供えなども変わることがあるので、この機会に心の準備をしておきましょう。
初七日で再びお悔みを伝えた方がいいですか
葬儀後はじめて招かれるのが初七日だと思います。葬儀で会ったばかり、しかも悲しみに暮れている遺族にかける言葉が見つからない方も多いでしょう。この場合は遺族も様々な準備や後始末に追われているので、法要時の挨拶などでもあまり長々と話してはいけません。
もしあなたが葬儀に参列していたのなら、「お疲れではありませんか」などと葬儀の疲れをねぎらう言葉をかけるといいでしょう。葬儀の際に香典返しを渡されていたらそのお礼もします。故人に生前お世話になったなどの俺を改めて語るのもいいと思います。その際「重ね重ね」などの繰り返す言葉を使わないよう注意しましょう。こういった言葉は葬儀などの不祝儀を繰り返すとして嫌われるものですが、つい最近会ったばかりだと同じ内容の話になりがちなのでさらに注意が必要です。
また葬儀に参列していない場合は、この場を借りて故人へのお悔みを述べるようにします。どんな言葉をかけるにせよ、遺族の心身への負担がないよう言葉や話題に気をつけたいものです。
ニ七日ってなんですか?
あなたが故人とごく親しい間柄なら「二七日」の法要に招かれることがあります。これは「ふたなぬか」と読みますが、本来は遺族のみで行ったり現代では省略されることも多い法要です。そのため招かれる機会はあまりないのですが、これは故人が来世での行き先を決める四十九日までの間で行われる二度目の法要です。この法要でのお経が故人の功徳を積むと言われています。
どんな法事であれ招かれたら参列することが故人への供養になります。
また二七日に限らず法事に共通した決まりは、できるだけ早く出欠の返事をすること・喪服(準礼服・略礼服)を着用すること・香典やお供えを持参すること・施主への挨拶をすること・式次第に従うこと・やむを得ない事情以外で遅刻したり途中退席しないことです。
一般的に法要では故人との関係性や、自身の年齢などに応じた金額の香典を持参することが必要ですが、二七日といった本来ならば遺族のみで行う法要については香典は特に必要なく、故人の好きなお菓子や果物などをお供えとして持参したり、線香をあげに行くといった感覚でいてもいいようです。初七日から四十九日までは遺族だけで7日ごとに法要を行うのが本来なので、7日ごとに香典を渡すのではお互いに負担になるからです。
どうしてもお金を渡したい場合には「御供物料」として3千円程度を包むのがいいようですが、これも家庭や地域によって異なるので他に参列する年長者などに訊いてみるといいでしょう。よく「御提灯代」といいますが、「代」というのは品物やサービスの対価としてのお金を意味するので、こういった場では「料」という字を使うのがいいでしょう。
新盆の法要に招かれました。提灯代って何ですか
四十九日の法要を終えた直後のお盆が故人にとっての新盆になります。この時は親族を集めて法要を営むのが一般的です。もし新盆の法要に招かれたらやはり早めに出欠の返事をしましょう。
また新盆では「白提灯」と呼ばれる、無地の提灯を故人宅に飾るのが習わしとなっています。これは本来親族が法要に合わせて贈るものでしたが、現代では前もってお金を渡して遺族が買ってくるものになっているようです。そのため新盆の法要に招かれた場合には香典のかわりとして「御提灯料」と表書きしたのし袋に1万円程度を包むといいようです。
さらに新盆にはお供えを持参するといいでしょう。お供えにはお菓子や果物が向いています。この時期は親族が多く集まるので後で分けあうことのできる個包装や、水ようかん・ゼリーなど日持ちがするものもいいでしょう。
新盆の法要は自宅で行うことが多いため、平服でも問題ないことが多いようです。また訪問の日時も指定されていないことがあるため、事前に服装や訪問できる時間・人数などを相手方に確認すると間違いが少なく済みます。
高齢なので納骨式に行けるか不安です
四十九日に納骨を行わない場合、お墓が完成したタイミングに合わせたり一周忌法要などと一緒に納骨式をすることがあります。
年忌法要の後に納骨式を行う場合は、法要が終わりしだい墓地や納骨堂などに大勢で移動するため遺族側がマイクロバスなどを借りていることがあります。とはいえ墓地や納骨堂のある場所は得てして歩きにくいものです。高齢などで身体の負担になる場合は、バスの中や墓地などの休憩所で式が終わるまで待機できることがあります。こういった手配がされているかは施主に確認してみるといいでしょう。
納骨式を兼ねた法要に参列する場合、略礼装の喪服で参列するのが一般的とされています。