皆さんはご自分のお数珠(念珠)はお持ちでしょうか?
私とお数珠の出会いは、私が結婚する時でした。
嫁入り道具の1つとして母から買ってもらい、今も大切にしています。
当時私は20代前半で、世の中の右も左もわからない状態で結婚を迎えました。
色々と準備をしている中で、母が『お数珠も買わないとね。』と言ったのです。
どうして結婚のタイミングでお数珠?
変な話、近々不幸がある訳でもないのに何故今なのだろう?と不思議に感じながら、専門店へ行きました。
お数珠を選らんでいる時に母が、『本来は社会人になった時に買っておくべきだったんだけど、忙しくしていたから今になっちゃって・・・でもね、葬儀に参列する時には大人として自分のお数珠を持って行くものだからね。』と言ったのです。
私は“ふーん”・・・といった感じで、特に何も思いませんでした。
そして何気なくお数珠が並んでいるショーケースを眺めていると、1つだけ物凄く引寄せられたものがあったのです。
それは翡翠の略式片手念珠。
母は私の年齢を考えてなのか、水晶やローズクォーツなどのお数珠(念珠)を薦めてくれましたが、この翡翠のお数珠以外に引寄せられるものはありませんでした。
結果、私は引寄せられた翡翠のお数珠を買ってもらいました。
それから早20年が経ち、当時何も思わなかった私が最近になってようやく自分のお数珠を持つ。という意味がわかりました。
お数珠の意味と種類
まずお数珠(寿珠)(念珠)とはどういったものなのか知りました。
お数珠を持ち仏様に手を合わせると、人間の持つ煩悩(迷い)が消滅し功徳を得られるといわれ、合掌の際に手に掛け、仏様と心を通い合わせるという事でお経や念仏を唱える時に用いられる仏具の1つだったのです。
そして葬儀はもちろん、魔除けや厄除けのお守りとしても用いられ、最近ではアクセサリーとしても用いられる事が多くなっていました。また本来の意味として様々な説があるようですが、1つは人間の持つ煩悩は百八。その煩悩を断ち切るために煩悩と同じ数(百八玉)の数珠を造り、これを繰り数えて仏様の名を唱えれば、煩悩が断ち消えて心身が清浄になるとされていたそうなのです。
お数珠がどういったものかわかると、今度は私の選び方は間違っていなかったのか気になるようになりました。
そこで、更に色々と調べてみました。
お数珠(念珠)は、大きく分けて略式片手念珠、略式二輪念珠、宗派専用本式念珠の3種類あり、一般的には略式片手念珠が略式二輪念珠のどちらかを選ぶ事が多く、あとは男性用と女性用があるそうです。素材としては、石・木・木の実が多く使われており、石の珠の代表的なものは水晶・瑪瑙(めのう)・翡翠・虎眼石・オニキスなどで、木の珠の代表的なものは、黒檀・紫檀・鉄刀木(たがやさん)、白檀・栴檀(せんだん)など。木の実は星月菩提樹(せいげつぼだいじゅ)・金剛菩提樹(こんごうぼだいじゅ)・羅漢彫(らかんぼり)などがあるそうです。
房の形にも様々な種類があり、予算に合わせて選んで良いものだとわかりました。
お数珠は一生ものです
ただ私が思う事は、お数珠というものは長く付き合うものなので、やはり自分の気に入ったもの、大事に出来るものを選ぶべきだという事です。
また、先にお伝えしたように仏様と心を通じ合わせるためにも、1人1人ご自分のお数珠を持って頂きたいと思います。