つい先日、いつものようにインターネットニュースを見ていたら、某大手サイトが、死後のアカウント管理サービスを始めたという記事を見つけました。思わず熟読です。
今現在、わたしは心身ともに至って元気ですが、8年前に父を、5年前に祖母を亡くしています。
アタマでは理解していても、身近な人が鬼籍に入る、いつしかこの世で会えない存在になっているというのは、胸に大きな穴があくような喪失感です。
そして、いくら元気でいても、死が突然の場合も考えられます。図らずも自分がそういう驚きとショックを親しい人々に与えることになる場合もあるかもしれません。想像するだけで辛いことですが、もしもそうなったら、大切な人たちのことが気がかりですね。
その大手サイトの、 “生前に準備しておくと、本人からの「メッセージ」が登録しておいた方々のメールアドレスに流れる ”というサービスに大いに興味を惹かれました。
ネットアカウント、しっかり管理していますか?
亡くなった父も祖母も、メールやパソコンとは縁のないタイプでしたが、わたしは違います。
毎日スマートフォンに触り、インターネットのニュースを読み、SNSで友人の動向をチェックしている日々を送っています。
もしも自分に何かあったら......メールメッセージを親しい人に送ってもいいかなと思いました。自分のためではないです。変ないい方ですが、大切な人たちを少しでも励ますためです。
そして、そのメッセージを送り終わった後は、インターネットのアドレスは削除していただいても、そのまま放置でもどちらでもOKです。
わたしの場合、インターネットサイトでのメールアドレスとそこでの送受信は、今までの仕事とパブリックなお付き合いそのものですので、誰に読まれてもはばかることない記録そのものです。
しかしながら、SNSのアカウントはできたら削除してほしいなぁ......と思っています。
死後のネットアカウントの管理も生前に準備しておく必要があるかもしれません。
わたしの場合、SNSでは備忘録のために≪非公開日記≫を書いていて、そこでは些末な出来事に上がったり下がったりするナマな感情を吐露しています。人様に見せるもの用ではない覚書なので、できればわたしと共に葬ってもらいたいものです。
そしてなにより、友人たちの「友人一覧」の中に、この世にいない自分のプロフィールがいつまでも残っているのは、ちょっと申し訳ない気がするかもしれません。
でも、そう考えるのは視野が狭いのかも! と思わせることが先日ありました。
ついこの前ですが......知人経由である著名人(故人)のSNSアカウントを訪ねました。公式ホームページと連動していて、落ち着いたデザインでした。このSNSでは≪追悼アカウント≫というサービスをすでに設けていて、死後に切り替えることができるようです。ありし日の故人が静かに追悼されていました。不変の友情を感じるページでした。
インターネットのサービスは日々進化していますし、使用者も世代を超えて広がっていますから、もしかしたらもっと別のサービスも、数年後にはできているのかもしれませんね。
死後のネットアカウントと生前準備、あなたはどう思われますか?