葬儀コラム
TOP 葬儀コラム お盆と家族とご先祖さま

お盆と家族とご先祖さま

私の周りで夏祭りのお囃子やおみこしの声が頻繁に聞こえるようになりました。

町内会のおみこしですが、最近は町内会が積極的に地元の子供たちと夏祭りを行っているように感じます。私の子供のころは、今と比べてこれほど盛んでなかったように思えます。地域性や時代によるのでしょうか?

夏祭りと対になっているのが盆踊りです。といっても私は盆踊りの経験がほとんどありません。

小学校に上がる前には、近所で盆踊りがあったことを、おぼろげながらに覚えていますが、それ以降、夏祭りを見かけても、盆踊りを身近で見なくなりました。消えてなくなったと思えませんが、盆踊り、ひいてはお盆の様子も変わってきているのでしょうか。

お盆と家族とご先祖さま

夏休みは、夏祭りで始まり、盆踊りで終わる

前回同様、世代間ギャップと変遷について確かめたくなり、また、母に話を振ってみました。
(前回:団塊の世代が経験してきた華美な葬儀と現在のギャップについて

まず「お盆に何をしていたか?」から聞いてみました。

母の家の近くに国道の大きなバイパスが通り、そこからご先祖さまを迎えに出て、送っていたそうです。
普通の家は、自宅の近くに先祖代々のお墓があって、そこから火を持って帰り、また、送るそうですが、母の実家は遠く離れていたので、このようにしていたと思われます。

迎えるときも送るときも、提灯(ちょうちん)とろうそく、マッチなど火を灯すものをもち、迎えに行くときには、茄子やきゅうりに手足を施したものを、持ってゆきます。いわば「お盆セット一式」があり、これらを持って迎えに行き、道でろうそくに火を灯して提灯に下げ、“茄子やきゅうりたち”を道端に置いて帰るのだそうです。

家の中にはご先祖さまがいるところが囲ってあり、そこにろうそくを灯し続け、ご先祖さまが帰るころになると、ろうそくを提灯に入れて道路まで連れてゆくのだそうです。だんだんと、年を重ねるに従い、道路まで行かずに家の玄関のすぐそばで迎えと送りをし、“茄子やきゅうりたち”も自分たちで持ち帰って処分するようになったそうです。

やはり、よその家の土地に“茄子やきゅうりたち”を置いて帰るのは、朽ちてなくなるものとはいえ、よくないという風になっていったと推測されます。昔は、道端にそういうものたちが置いてあるのが“当たり前”だった頃があったようです。
やり方は、母が子供の時でも年とともに変化したそうです。お盆の詳しい変遷や、由来、やり方については、ほかの方や、次回のコラムに回すことにします。

母の子供のころのお盆は、大体、8月の中ごろ、終戦記念日あたりだったそうです。よく「盆暮れ正月がいっぺんに来た」などというように、お盆は何となく心ときめくような、うきうきした気分がし、片方で「ああ、もうすぐ夏休みも終わる」的な、どこか花火の終わりのような寂しさがあったようです。

対照的に、7月中旬の夏祭りは、夏休み直前の学校に、授業中お囃子が聞こえてきて、「もう居ても立っても居られない」と心浮き立って授業どころではなかったようです。「夏休みは、夏祭りで始まり、盆踊りで終わる」のだったそうです。

ご先祖さまは怖くない?

母は、大の怖がりで、怪談話が苦手です。今でも雷が鳴ると、おびえています。

もっとも雷は本当に危ないですし、竜巻まで起きるご時世ですから、本当に恐いのですが。ということで、前回「死の穢れ」の話を少しだけしましたが、ご先祖さまは怖いのかな?と率直に聞いてみました。やはり、全然怖くないそうです。そんなことは考えたこともなかったそうです。(当たり前ですね)むしろ温かいような、ほっこりするような気持ちになるようです。

ご先祖さまは、いわば“見ず知らず”の“家族”ですが、お盆の時は、“家族と一緒”で、見守られているような、そんな気持ちかもしれません。いずれにしても、「見ず知らずのご先祖さま」を身近に感じていたようです。

私は、このような経験がなく、父方も母方もお墓が遠いところにあり、たまにお墓参りに行くと、少し緊張するような、ピリピリした気持ちでした。慰霊碑に手を合わせるような気がして、もしかして粗相があると「ばちが当たるんじゃないか」と恐かったものです。中学生の時、「ここはご先祖さまなんだ」と「合理的に」受け止めるようになりました。

霊魂の合理性

私の小さい頃、1980年代は夏になるとTVで怪談話をして、私も怖がったものです。
1990年代になると、時代のせいか私が大人になったのか、“魂”を冷静に受け止めるようになりました。
世の中の合理化が進んで、神秘的なものに対して批判的な見方がされるようになりましたが、同時に、「霊魂の近代化」が行われたような気がします。

世紀末でノストラダムスがどうのとか言われていましたが、結局、ほとんどの人がおびえなくなったのもこの時期のような気がします。あたかも不良債権を整理するように、霊魂について社会の風潮が「時代に合うように」「合理的に」受け入れていたように思います。1990年頃にバブルが崩壊したのと無関係ではないという気がします。

心の絆とやすらぎを求めて

1994年、松本サリン事件がありました。Windows95が発売され、携帯電話も爆発的に普及し、現実社会と、ネット社会の二重の社会が生まれました。政治・経済も大きく揺らぎ、自然災害も起きました。社会的に心の揺れる時代が続き、今、気が付くと21世紀になってから十年以上経過しています。

この間に、死生観が大きく変わり、家族の絆、社会の絆が危機を経験し、何かのよりどころを探し求めているような気がします。

夏祭りのお囃子やおみこしの声を聴くと、「暑いのに倒れなければいいけど」と心配する一方、「大事なことだな」と「どことなく」まわりとのつながりを感じます。

母は盆踊りが好きです。母の盆踊りの話を聞くと私も心がうきうきし、経験がないのに郷愁を感じます。なかなか昭和の時代のお盆を迎えることは難しいですが、この時期、お盆と家族と暮らしについて、思いを馳せてみてもいいかもしれないと感じました。

執筆

トマスとアリス

<併せて読みたい>

8つのご葬儀プラン 追加費用一切なし
(※心に残るシンプル葬除く)

地域の葬儀場を探す 全国3,500ヵ所以上に対応しています

地域の葬儀場を探す

何なりとご相談ください。

どんなささいなこともお気軽にご相談ください。悲しみの中、お客様の何をどうしたら良いか
といった戸惑い・不安や疑問に親身にお応えし、納得とご満足の葬儀へのお手伝いをいたします。

  • 24時間365日受付中
  • 資料請求/お問い合わせ
  • 心に残る家族葬サポートデスク私たちがお手伝いいたします。
  • 資料請求で差上げます! キャッシュバック申請は、アンケートで

選べる多様なお支払い方法

  • 先得割

    1000円の入会費で
    最大7万円お得!

    詳しく
  • 全額返金保証

    請求額がお見積り
    金額を上回った場合
    全額返金します

    詳しく
  • 二回目以降特別割

    2回以上のご利用
    葬儀費用がさらに
    お得に

    詳しく

ご葬儀の実績

  • 143,000
    直葬プラン

    直葬・火葬式を市川市斎場にて執り行いました。追加料金はかかりませんでした。
  • 335,000
    一日葬プラン

    ご家族以外に参列者がいらっしゃらないとのことで、 二日間拘束される通夜葬儀ではなく、一日葬をご提案しましたらご了承いただきました。
  • 495,000
    家族葬プラン

    集会場を利用して町内会の皆さまやご近所の方々をお呼びしてご葬儀を執り行いました。
  • 795,000
    お葬式プラン

    少人数ではありましたが、故人様のお人柄などを考慮し、大ホールの提案をすると、 受けれ入れて頂き、 結果的に贅沢なご葬儀となりました。
葬儀の実績 一覧へ

よく頂く質問

どのタイミングで電話すれば良いですか?

生前にお電話を頂くことによって、いざという時に混乱せずに冷静に対応することが出来ます。 ご不明な点があれば、どんな些細なことでも結構ですので、 いつでもお電話下さい。 相談後、必ずしも私共にご依頼いただく必要はございません。

事前に葬儀の相談をしていなくても万一の場合は依頼可能でしょうか?

もちろんご依頼可能です。 ただ事前に無料資料請求していただいたお客様に配布している7,000円の割引券がございませんので、 事前に無料資料請求されることをお勧めいたします。

長距離の遺体搬送は可能ですか?

可能です。 距離に応じて料金が決まりますので、詳しくはお問合せ下さい。

よく頂く質問 一覧へ

お客様の声

満足度
80%

不記載

満足度
100%

丁寧な対応ありがとうございました。

満足度
100%

明朗会計で良かった

満足度
100%

華やかな葬儀になりました。

満足度
100%

丁寧に対応して頂きました。

満足度
100%

ありがとうございました。

満足度
100%

おまかせして、良かったです。◯◯様とても良かったです。

お客様の声 一覧へ

よく頂く質問

どのタイミングで電話すれば良いですか?

生前にお電話を頂くことによって、いざという時に混乱せずに冷静に対応することが出来ます。 ご不明な点があれば、どんな些細なことでも結構ですので、 いつでもお電話下さい。 相談後、必ずしも私共にご依頼いただく必要はございません。

事前に葬儀の相談をしていなくても万一の場合は依頼可能でしょうか?

もちろんご依頼可能です。 ただ事前に無料資料請求していただいたお客様に配布している7,000円の割引券がございませんので、 事前に無料資料請求されることをお勧めいたします。

長距離の遺体搬送は可能ですか?

可能です。 距離に応じて料金が決まりますので、詳しくはお問合せ下さい。

よく頂く質問 一覧へ

葬儀コラム

様々な角度から、世の中や人生を映し出す、古今の葬儀にまつわる話題を集めました。

コラム
心に残る家族葬のコラムライター募集
コラム
葬式まんじゅう、法事パン、そしてアンパンマン 甘味と布施の関係
コラム
聖地巡礼の原点 サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路が導く魂の旅
コラム
日本人初の出家者・善信尼が命がけで蒔いた日本仏教の種
葬儀コラム 一覧へ

葬儀に関わる知識と情報

いざという時すぐに役立つ知識から、葬儀や法事一般の理解を深める情報まで、葬儀や法事の全て!

都道府県別葬儀のマナーと習慣 都道府県別
葬儀のマナーと習慣
家族葬における喪主の役割と作法 家族葬における
喪主の役割と作法
参列者としてのマナー 参列者としてのマナー 葬儀 Q&A 葬儀Q&A 葬儀後にするべきこと 葬儀後にすべきこと 葬儀 用語集 葬儀 用語集 葬儀・法事法要に関わる手続き 葬儀・法事法要に関わる
手続き
法事法要 FAQ 法事法要 FAQ 相続と相続税について 相続と相続税について
ま心を込めてDIY葬儀

心に残る家族葬

株式会社メルメクス
資料請求で7,000円お得!
0120-937-353