総務省統計局が2014年7月22日に発表した日本の推計人口では65歳以上の人口が3227万8千人で、前年同月に比べ 110万 6千人増加しました。逆に日本人の総人口は1億2562万7千人で、前年同月に比べ減少しています。
この事実は何を意味しているのでしょうか。それは少子高齢化社会が深刻化しているという現実問題です。
増加する孤独死問題
実際、テレビや情報誌、インターネットなどで高齢化社会の問題は度々取り上げられている訳ですが、問題の解決は、現状のままで人口が推移した場合、将来的にも不可能だと思います。
社会福祉は確かに充実して来ていますが、税金で賄っている訳ですから、いずれはなにがしかの形で破たんを来すでしょう。
孤独死の報道も日常的にされるようになって来ました。
そもそも孤独死は、故人が高齢に至り、親兄弟は基より、隣近所とも疎遠になってしまったことが原因として挙げられます。
高齢者が体調を崩し、身の回りに世話をする人が居なければ、孤独死へとひた走ってしまうのです。
これは一人で暮らしている高齢者の増加も一因だと考えられます。そこには核家族化が進んだ背景があります。
核家族化だけでなく、過疎化も原因の1つ
また、地域によっては人口密度も低い訳です。
隣近所と一口には言っても、現実には過疎化が進んでいる地域もありますから、お隣さんが近所ではないケースも十分に考えられます。
そして、人付き合いが減り、連絡が滞り、外出する回数も減ると、社会との関わり自体が減ってしまいます。結局、最後は孤独死に至ってしまう訳です。
見守りサービスを検討しましょう
そのために、今では企業が見守りサービスを始めています。
見守りサービスとは遠くで暮らしている家族の安否確認を代行してもらうサービスです。
ですが、実際にどれだけの人がサービスを受けているのかは未知数です。
介護福祉士に相談することも問題解決の1つ
高齢者が体調を崩した場合、介護福祉士に相談することも重要です。
要介護認定度などを決める権限を持っているのは介護福祉士だからです。
介護に必要な電動ベッドのレンタルや簡易トイレの購入なども介護福祉士に相談するとすぐに紹介してくれます。また、家の中をバリアフリーにリフォームしなければならない場合や、家の中に手すりを増築すると言った場合でも介護福祉士に相談することで問題の多くは解決します。介護保険の適用に関しても同様です。
決して他人事ではありません
今現在、日本は世界でも稀なほど高齢化が進んでいます。
福祉の充実や医療の格段の進歩は勿論様々なメリットがありますが、現実には孤独死も生んでいます。
今後は更に高齢化社会への対応や対策の拡充が進むでしょうが、高齢化の問題は、私自身も含めてもはや誰にとっても決して他人事ではないのです。