終活について2009年に書籍が幾つも出版されたのを機に、世間へこの言葉が広まり、2010年の新語・流行語大賞にノミネートされました。これ以降、世の中で当たり前の言葉として使われるようになりました。
終活は自分が死んだ後に残された人々へのささいな思いやり
終活は年を重ねてからするものと思われがちですが2010年以降、40代前後の女性たちを中心に、エンディングノートを書くのが流行っています。
また20代の若者でも終活をしている人がいます。終活というと遺書を書くといった重苦しいイメージを描きがちですが、終活は日々のあった出来事を綴る、遺影写真を選んでおく、重要書類はまとめておく、死後整理費用の計算など広義的なものを指しています。
以下に終活について詳しく書いていきます。
(1)エンディングノートを書く
エンディングノートとは、言い換えれば日記です。
日々起きた出来事、感じたことを書くだけでも十分です。両親や兄弟など身内に面と向かっていえないことなどをまとめておくといざ突然死に見舞われたときに後悔がないです。
エンディングノート用のノートも販売されています。
(2)重要書類を整理しておく
たとえば銀行カード、取扱説明書、保険、不動産などを残された人がすぐに把握できるように保管しておくのがよいでしょう。
相続の際に確認が必要になることがあるので、手間をとらせないようまとめておくのが吉です。
(3)自分のお金の流れをわかるようにまとめておく
(2)とやや重複しますが、自分の貯金と借金がわかるよう、まとめておくのは非常に重要です。
相続の際に、財産だけでなく負債も引き継ぐことになります。特にローンやキャッシングなどは常に自分が計算をして返済残高を確認しておく必要があります。
早いうちから自分用の家計簿をこまめにつけておくのがベターです。
(4)葬儀の形式、遺影写真を決めておく
自分に判断能力がなくなったときのために今から決めておきましょう。
葬式は、通例で亡くなった翌日か翌々日、遅くとも一週間後に執り行われます。そのため準備時間があまりなく、遺影写真を決めるのは事前にやっておいたほうが得策です。
これは年齢関係なく考えておいたほうがいいことなのでぜひ取り組んでみてください。
(5)いらないものを整理する
洋服、インテリアなど残された家族にとって大切な思いの品となりますが、あまりに多いと『捨てにくい』となってしまって処分に困ってしまいます。
自分が死んでしまうと不要となりそうなものは今からでも処分しておきましょう。
最後に…
お葬式には身内だけでなく多くの人が協力してくれます。
その人たちへのささいな思いやりが終活です。いつか旅立つ自分も残された人も後悔しないよう、少しずつ今から行動していきましょう。