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死を暗示し畏れの象徴でもある月 しかし人はそれでも月を愛でてきた

季節は秋。中秋の名月やスーパームーンなど、秋の夜長を彩る月に関する話題が増えてきた。花鳥風月と言われるように、月に夢とロマンを与えてきた。一方で、月は「死」の象徴でもあった。人間は月を畏れ、愛してきた。

死を暗示し畏れの象徴でもある月 しかし人はそれでも月を愛でてきた

月と死

昼の空を支配する太陽が陽、動、生命そのものなら、夜空に浮かぶ月は陰、静、そして死の象徴である。人は月が欠け、満ちていく様に死と再生を見た。「願わくは 花の下にて 春死なん その如月の望月のころ」と詠んだ西行はその通りの最期を遂げた。望月は満月のことである。西行は生涯月と花を愛した。一方で、月に「死」を恐れる感情が投影されることもあった。プラトンは「月は死滅の彼方にある」と言い、ロジャー・ベーコンは「月の光から身を守ろうとしなかったために、多くの者が死んだ」と言ったという。月と人間の生死には深い関係があると言われる。月の引力で起こる潮の満ち引きで、人は満潮時に人は生まれ、引き潮の時に死ぬという。また、科学的には未だ決着は付いていないが、月の自転が女性の生理周期と関係があるとはよく知られていることだ。
古来、天空は神々の住まう世界だった。神話に目を向けると、世界的にも太陽神に比べ月神の数は少ない。日本神話でも太陽神・天照大神に対して月神・月読尊にはほとんど存在感がない。現代とは比較にならない闇が覆う夜はまさに死の世界だったに違いない。人々は月と人間の不思議な関係を感じ取った。そして、死の世界に君臨する月は畏れられ、遠ざけられ、かつ、妖しい美しさも感じていたのだろう。そこから月を愛でるという感性が生まれた。

水面に映る月

日本には観月の伝統がある。月を愛でるために様々な工夫がされたが、特に興味深いのは、水面に映った月を愛でるために造られた建築物が多々存在することである。日本建築の最高峰とされる桂離宮にも「月波楼」という楼閣がある。「月波楼」という名称は白楽天の「月、波心に点ず一顆(ひとつぶ)の珠」(月が水面に映り、一顆の珠のようだ)に由来する。桂離宮のある京都の桂はかつて「月の桂」と呼ばれた。月には桂の木が生えているという故事からくる月の名勝である。それだけに桂離宮は月波楼以外にも観月の工夫がそこかしこに配置されている。水面に映る月を愛でるとは実に風流だが、水面の月には月の本質が隠されている。それは月が虚構の存在だという事実だ。私たちは月を直接観ているわけではない。月は自ら光を発しない。月光は太陽の反射光に過ぎない。私たちが観る月は物体としての月ではなく、虚構、幻想としての月である。月の満ち欠けも幻想だ。しかし、地動説を学んでも私たちは「日が昇る」「日が沈む」という。やはり月は満ち、欠けるものである。月を愛でる人々がその姿に生死のサイクルを見出したとすれば、人間の生死もまた虚構であると感じただろう。西行がそうであったように、人はそこに無常を感じ、幽玄な美「もののあわれ」を見たのだった。

何用あって月世界へ

月には重要な事実がある。月は既に物理的に征服された天体であるということだ。もちろん月の一部に過ぎないが、その裏側にかぐや姫やうさぎが実在するとも思えない。月は荒廃した死の世界だった。しかし、月を指して、あそこに人間が降り無粋な足跡と、お子様ランチのような旗を立てたと言われても、それは物質としての月である。今なお虚構としての月に想いを馳せる人は絶えない。太陽が燦々と輝く昼は人に行動へと駆り立て、月の輝く静寂な夜は内省と詩情を深める。人は月の光の下で様々な思いを馳せてきた。だからエッセイスト・山本夏彦は言った。「何用あって月世界へ 月は眺めるものである」

月と考える

生命そのものである太陽は直視できないのに対し、私たちは死を暗示する月を眺め続けてきた。死に直面した時、普段健康で元気な時には考えることのない生と死を深く問い始めるものである。秋の夜長にそうしたことを考えてみるのも良いかもしれない。

参考資料

■宮元健次「月と日本建築 桂離宮から月を観る」光文社新書(2003)
■松岡正剛「ルナティックス 月を遊学する」中公文庫(2005)

ライター

渡邉 昇

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