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結婚せずに亡くなった人にあの世で結ばれるようにと願うむさかり絵馬

山形県には民間信仰による風習に死者の結婚式を描く絵馬がある。「むさかり絵馬」と呼ばれるその絵馬には、さまざまな理由で結婚することなく亡くなった子供の為に未来の結婚式が描かれる。この絵馬にはどのような思いが詰まっているのか調べてみた。


絵馬はなぜ馬なのか

願い事をするときに神社に奉納をする絵馬だが、馬が描かれているわけではないのに、どうして絵馬というのだろうか。古代、神様は神馬という馬に乗り、人の世界に来ると考えられており、神事では生きた馬を献上していたそう。また、本物の馬の代わりに土や木で作ったものや、絵に描いたものも奉納されていた。そのうち、お願い事をするために馬に関わらずさまざまな絵が描かれていくが、「絵馬」という言葉が残った。現代では最初から絵が描かれており、裏面にお願い事を書く絵馬が普通になっている。


「むさかり絵馬」とは

山形県東部の村山地方から、最上地方には江戸時代から残る風習で結婚式を絵馬にした「むさかり絵馬」が残っている。これは、今も東アジアに残る死者の結婚式「冥婚」に由来するとされ、山形県天童市にある鈴立山若松寺には、多くのむさかり絵馬が奉納されている。

また、ムカサリという言葉は、もともとは「迎えられ」という山形県で結婚を意味する方言である。「嫁に迎える、去る」が転じてむさかりというようになった。交通事故・戦争・病気。水子などが理由で結婚せずに亡くなった子のために、親や兄弟、親戚があの世での結婚式を描き供養を行う。現在絵馬は約千三百体以上安置されている。


壁一面に奉納される絵馬

現代の絵馬とは違い、額に入った大きなものが多く、戦争で亡くなり帰って来なかった息子の祝言の様子や、嫁に行く娘の姿が描かれているもの、二人だけ描かれたものや、おおくの親族に見守られているもの、どれも歴史と愛情を感じる素晴らしいものである。中には、婚礼写真に子供の顔を合成したものもあった。すべて架空のお相手が描かれているのは、実在する人だとその人もあの世に連れていかれてしまうという言い伝えからである。来世では健康に生まれ、寿命を全うできるようにと親の願いが込められている。東日本大震災で亡くなった人を供養したいという全国の遺族も訪れている。


「むさかり絵馬師」に頼むことも

最近では絵馬師に頼むことも多いという。むかさり絵馬絵師の高橋知佳子さん(山形県東根市)は、果たせなかった夢や縁を絵馬に描いてくれる。遺族から写真を貰い、頭の中で故人の魂に語りかけると、中には望みを伝えてくる人もいるという。

仏教の三大事に、生きる事、死ぬこと、因縁(結婚)がある。仏教で結婚は前世からの因縁であると言われる。それだけ大事な出来事であって、欠けてしまってはいけないのだ。若松寺の住職によると、奉納のあと、恩師の枕元へ故人が婚礼報告に来たとか、遺族の縁談がまとまらず困っていたが、供養後に解決したという後日談があったとお話されている。

多くのむさかり絵馬のある若松寺の若松観音は縁結びの観音様でもある。寺のホームページによると、たくさんの著名人も定期的に参拝に来られるそうで、ぜひ祈願に行ってみたい。


ライター 中川(掲載日:2021/09/08)
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