人間の死亡率は100%です。
誰もが必ずやってくることなのに、葬儀自体の意味を誰かに教えてもらう機会は殆どありません。
小・中・高・大学でも社会人になっても、自らが進んで知ろうとしなければ一生わからずに亡くなります。
しかし葬儀自体の意味はわからずとも、お葬式を行うことだけはみんな知っています。
なぜお葬式を行うのか?読経はそもそも何を唱えてるのか?お布施は何のために払うのか?
改めて葬儀の意味を考えてみませんか?
葬儀にはどんな意味があるのでしょうか?
(1)通夜:死を受け入れる
「通夜」には本来「遺族が大切な家族の死を受け入れるための充分な時間を持つ」
※夜通し寝ないで故人のそばで過ごすという意味あいがあります。
(2)葬儀式:死者を見送る
宗教者による読経や焼香といった宗教的な儀式をいいます。
(3)告別式:死を社会的に確認する
残された家族があいさつし、亡くなったことのお知らせと生前のお礼をします。
※現在は「葬儀式」と「告別式」が区別なく同時に行われているケースも有ります。
(4)火葬:遺体の処理
※火葬後の「お骨あげ」で行う「はしわたし」は、亡くなった人をこの世からあの世に送り届けるという意味があります。
なぜ家族葬が流行っているのでしょうか?
家族に葬式のことで迷惑かけたくない、大げさな葬儀はあげたくない、亡くなった家族とゆっくり時間をかけてお別れしたい、その他にもいくつか有りますが家族葬が支持されている理由はこのようなものになっています。
家族葬は、家族数人でするものから、家族と親戚だけでするもの、それと本人と親しかった人が加わるなど、最も多いのが40人から60人程度の規模です。
「家族葬」といわれる葬式を選ぶ動機として「死者と充分に別れ、温かく死者を送り出す」大部分を占めます。
家族葬が主流化する背景
子どもたちは都会に住んでいて、高齢の親は田舎に残っている。こうした家族はめずらしい事ではありません。
高齢となった親が単身で、地域社会の中で暮らしているという方もおおくいらっしゃるのではないでしょうか?
親が亡くなると、都会に住んでいる子供たちは、「身内で家族葬をおこないますから」という話をよく聞きます。
経済的な事情も否定はできませんが、主な理由は親との最期の時間をゆっくり過ごしたいというものです。
故人と親しくしていた友人、知人が集まり、家族がしっかりお見送りできたと実感できる家族葬。
この傾向はますます強くなっていくのではないでしょうか?