お葬式といえば、仏教で行う仏式が多いですよね。
実は、神式で行うお葬式もあります。
神式とは、神主さんがお葬式を行う神道式のことを指します。
「神葬祭」と呼ばれるお葬式です。
この「神葬祭」いま、静かな流行の兆しをみせています。
仏式と神式のやり方の違い
仏式では、僧侶がお経を唱え、お焼香をして故人を弔いますが、神式では神主が誄詞(るいじ・しのびのことば)を奏上し、玉串をささげてお祈りをします。
葬儀によっては、音楽(雅楽)を演奏したりします。
神式のいちばんの特徴は、シンプルであるということ。
仏式のように戒名をつける必要もありません。葬儀を行うお寺によっては多額の戒名料を支払い、仏になる必要がありますが、神式では「送り名」といって、生前の名前の下に「命(みこと)」と付けて、仏ではなく神様になることができるのです。
このため、地域差はありますが、仏式よりも神式の方がリーズナブルに葬儀を執り行うことができるのです。
仏式と神式の考え方の違い
仏式では、没後50年間は家の守り仏様になり、家を守るとされています。
その後、地域を守る氏神様になられるというのが一般的な考え方です。
一方、神式では、没後すぐに神様になりますが、没後50年は家を守る神様となり、50年後は地域を守る氏神様になります。神葬祭は「故人が神様になるお祭り」なのです。
静かなブームとなりつつある神式・神葬祭
近年、仏式から神式への改宗のニーズが高まってきています。(仏式から神式に改宗する場合、菩提寺からの離檀など、手続きが必要になります。)
日本古来の神道式で厳かな雰囲気の葬儀、注目の葬儀スタイルです。
一度検討してみてはいかがでしょうか?