急なお葬式や法事。そんな時、あなたは畳の上できちんと正座をしていられるだろうか?
最近では普段あまり正座をすることがなくなっているせいで、いざ頑張って正座をしたら立ち上がれなくなったり、生まれたての小鹿のようになってしまうというのは良く聞くエピソードだ。
正座の苦手な人がお葬式や法事の際に失礼のないようにしていられるためにはどうしたらいいのだろうか。
いざという時の足の痺れにくい方法や便利なアイテムについて調べてみた。
痺れにくい正座の仕方を覚えておくことが重要!
足の痺れは体重が足にかかり続けて圧迫し、血の巡りが悪くなる事によって起きてしまう。そのため、できるだけ血流が悪くならないような姿勢で正座をすることが痺れを緩和するポイントとなる。
まず、正座をした際は、重心が後ろにかからないようにしたほうがよい。お尻をかかとに乗せてどっしりと座ってしまうと体重によって血管が圧迫され、痺れやすくなるのだ。さらに、膝はきっちり閉じてしまうよりも少し開いておくほうが痺れにくい。
痺れを感じる前に開き具合を何度か替えてみるのも血流の悪化を防ぐ有効な方法である。それでも痺れてしまう場合は足の指を組み換えたり、足の指を立て、かかとの上にお尻を乗せた状態にすると足を圧迫された状態から解放する事ができる。
これは「跪座(きざ) 」といい、周りの人より頭が高くなってしまうが特に失礼には当たらない。
あまりモゾモゾし過ぎるのは良くないが、時々姿勢を変えて血流の悪化を防ぐのが正座を長くしていられるコツなのだ。
「正座椅子」を使う
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正座をしなければいけない時に補助として使う事が出来るのがこの正座椅子だ。
足を折って正座をした際に足の上に体重がかかってしまうのを防ぐのに使うもので、折りたたみ式のものが多い。
膝の痛い人や正座をする度に立てなくなっていた人も、正座椅子があれば長時間座っている事ができる。
木製のものや金属製、布製など様々なタイプがあり、使う場所や好みによっても座面の大きい物や小さいものなどを選ぶことができる。
目立たないようにこっそり使いたい場合はお尻の下にすっぽり納まるくらいの小さいものがお勧めだ。
正座しなくても良いお葬式・法事も増えている
最近では足の悪い方や高齢者に配慮し、お寺でも椅子を用意している場合が多い。
正座に慣れていない人が無理に正座を続けていると膝を傷めたり、酷い場合は骨折してしまう場合もあるという。
しかし、筆者の参加したあるお葬式では、若い元気な列席者までが椅子を使っていたため、ご住職に「基本的に正座が礼儀ですから、できる方は正座してください」と注意を受けてしまった。
やはり、お葬式や法事の際は正座して臨むのが基本なのだ。
できることならば、普段からいざという時にはきちんと正座できる努力をしておきたいものである。