皆様の中で、お斎の際に故人は賑やかな事が好きだったので騒いだ方が喜ぶから。と、まるで宴会でも始まったかのような大騒ぎが始まった場合、故人は喜ぶかもしれないが、施主としては、どう対処すればいいのだろうか?
体験した法事の際のお斎の席における大騒ぎ
親族が他界して葬儀も滞りなく進み、お斎の席についてしばらくした時だった。
親族の中で、お酒の好きな方が飲み放題の宴会にでも、来たかのような大騒ぎが始まったのである。大きな笑い声、故人を偲んでいるか不明だが、お香典は払ったのだし、久しぶりに親戚にあえたのだから、飲んで盛り上がってもいいだろう。という雰囲気が丸出しであった。
施主は騒いでいるお客と血縁関係にあったので、一緒に騒いでいたが、故人の血縁者は困っていた。この時施主はどのような態度をとるべきだったのだろうか?
お斎の席での大騒ぎはマナー違反!
当然、お斎の席は宴会ではないので、飲み過ぎて大騒ぎする事はマナー違反である。
よって、施主がはっきりと、ここは故人を偲ぶ席なので、静かに個人と語り合ってください。ときつく言うべきではないのだろうか。
今回の場合、騒いでいたのが施主の血縁関係だったので、尚更、はっきりと言い聞かせる事が、故人の血縁関係の方に対しての、礼儀ではないのであろうか?
お斎の席にて気を付けるべき事
そもそも、お斎の席とは、故人の事を語り偲ぶ会の事である。静かに追善供養の席として、ふさわしい会食の場としていただきたい。
当然飲み物も、飲み放題ではなく施主の方の負担になるのだから、その点もわきまえるべきであろう。当然料理にしてもしかりである。
思ったより豪華ではないからや、嫌いなものが多いから等の理由で、料理を残す事もマナー違反である。食べきれないという理由ならば仕方があるまい。お斎の席に呼ばれる側も、その席を供される意味を十分に把握して施主に対しても気を配るべきなのではなかろうか?
そもそも施主への心配りも必要なのでは?
お斎の席では、故人を偲ぶ席であるという事を念頭に置いて故人の思い出を語り合い大騒ぎをせず、お斎の席にふさわしい話題をするように心がけることが必要だろう。
また、施主も心身ともに疲弊しているのであるから、気を配って、施主から返礼品が配られる前に、長居はせず早々に切り上げる心遣いも必要なのではないだろうか?