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「遺品整理までが葬儀」と考えると、ゆっくりと自分のペースで別れを告げられるかもしれません

母方の祖母の葬儀が終わってドタバタもひと段落したころから問題になっていたことがあった。遺品整理である。母方の祖母は洋裁店を営んでいたため遺品の9割がたは布や型紙、糸だった。友人から頼まれて作りかけていたコートも含まれていた。

「遺品整理までが葬儀」と考えると、ゆっくりと自分のペースで別れを告げられるかもしれません

ぴんぴんころりだった祖母

この祖母は父方の祖母と違い、私たちに介護もさせてくれずにさっさと逝ってしまった。
元気印の祖母が珍しく体調不良を訴え病院へ行ったところ、心臓に異常ありとの診断を受け即入院、次の日には祖母の告別式用の食事の注文をすることになった。
年齢が年齢だったので、大往生ということではあった。しかしこのタイミングで逝くとは誰も思っていなかったため、私たちも周囲も驚きを隠せなかった。
「ぴんぴんころり」とはこのことかと思った。

10年かかった祖母の遺品整理

「ぴんぴんころり」はとても良いことだと思うが、孫としては、別れもいえずに急に引き離された感が否めなかった。孫でさえそう感じるのだから、実子なら尚更だろう。祖母の娘である母と伯母は、告別式の後も祖母に別れを告げられずにいたようだ。
結局祖母の遺品を処分するのに10年以上かかった。その間、何度も母が伯父夫婦の家に(祖母は伯父夫婦と同居していた)祖母の遺品整理に出向いたが、伯母と二人でいつも思い出話に花を咲かせ、そこで作業が止まってしまい、挙句に何も片付けられずに帰宅してきたものだった。それを繰り返すこと10年余りだったのだ。

キッカケとなったリフォーム

それほどまでに片付けが滞っていたのに、あるとき一気にきれいさっぱり片づけることができた。きっかけは伯父夫婦の自宅リフォームだった。
リフォームの話自体は何年も前から出ていたが、これまでは祖母に気を遣い、伯父夫婦の留守中、祖母が来客に気付きやすいように玄関にインターホンを取り付ける程度しか家をいじっていなかった。高齢者にとって、(介護用の設備を取り付けるわけでもないのに)急に住環境を変えてしまうのはよくないとの考えからだった。祖母が元気印だったせいもあるだろう。その祖母も亡くなり伯父夫婦も年老いてきたので、今度は自分たちのために自宅を改装することにしたらしかった。必要に迫られなければ今後も祖母の部屋は片付かないままだっただろうから、これでよかったのだと私は思った。

遺品整理までが葬送

母からようやく祖母の遺品整理が終わったと連絡を受け、母がもらいうけた遺品の一部を運ぶ手伝いをした。そのときは、片づけに10年以上もかかったのだから、こんなことなら最初に業者に依頼すればよかったのにと思った。
しかし納得して後悔なく遺品を処分できることが遺族にとって大切であり必要なはずだ。遺品整理を通して故人に別れを告げることができるからだ。そのためには長い年月が必要な場合もある。私たちの場合は10年余りかかったがこれは必要年数だったのだと今は思う。それ以来、葬儀だけではなく遺品整理をするまでが葬送なのではないかと思うようになった。

葬儀の後の1つの儀式、それが遺品整理

後日、祖母の遺品に含まれていた作りかけのコートに関し、それを気にしていた伯母が、念のため、製作を依頼してくれた祖母の友人宅に連絡を入れたようだ。その友人も既に亡くなっていたことがわかった。そうなるともう地上の遺族同士ではどうにもできない。しかしそれについては既に天国で本人同士、話をしていることだろう。同じころ、遺品の中から私が幼いころに着た覚えのあるセーターが出てきた。祖母が私のために編んだセーターだった。今は母が、祖母との思い出の品として自室に保管している。そのとき、祖母の遺品が、ただの故人の遺品から思い出の品に昇華された気がした。
遺品整理とは、葬儀の席で故人に別れを告げられなかった(故人の死を受け止めきれなかった、受け入れられなかった)人間が、ゆっくりと本人のペースで故人に別れを告げることができるものなのではないかと思えた。
遺品整理、それは葬儀の後の一つの儀式のようなものだと思う。

ライター

ほっとけーき

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