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古典落語の死神 西洋の死神 仏教の死神 いろんな死神

落語の「死神」を初めて聞いた。私は、落語には馴染みがなく聴いた事がなかったが、「死神」は最後まで面白く聞き入ってしまった。なぜなら死神がコミカルで、憎めない可愛らしさがあったからである。


古典落語の死神のあらすじ

あらすじを書くと、借金を抱えたある男が女房に「死んでしまいな!」と吐き捨てられ、家を追い出された。男は死に場所を探し彷徨っていると、目の前に死神が現れ男に金儲けの方法を教える。それは、病人を診察することである。病人の足元に死神が座っていれば病人は生き延び、呪文を唱えるとその病人は元気になる。しかし、枕元だとその病人は死の間際である。

男は死神の座っている位置から、ある重篤の病人を診断した。死神は足元に座っていたので呪文を唱えた事で、病人は元気になった。病人の家族は大層喜び男に大金を支払ったのである。男はその金で酒に、女にと遊び呆けたが、金は尽きる。そこで男は診察を再開させるが毎度、毎度、死神は枕元にいるため男の評判は一向に上がらない。そこで男は、逆に死神を使って患者を生き返らせようと試みた。死神がうたた寝をした瞬間に患者の頭と足の位置をひっくり返し、死神が足元にきた瞬間に呪文を唱えた。すると、患者は元気になり親族は喜び、死神は大層悔しがった。

その後、男は死神に呼び出され、寿命の蝋燭がたくさん並んでいるところに案内される。そこには今にも消えてしまいそうな蝋燭が1本。これはその男の蝋燭だと死神は言う。火を別の蝋燭に移せば生き延びられると、死神は言う。男は自分の寿命の火を別の蝋燭に移そうとするが焦ってなかなか上手くいかない。極め付けに「早くしないと。消える」と死神に言われるが…。


世間一般の死神 西洋の死神

私は、死神の容姿として大きな鎌を持ち黒いローブを身に纏った骸骨姿を想像するが、皆さんはどんな姿を想像するのだろうか。

西洋では、死神が鎌を振り下ろしたら魂が獲られると言われている。しかし日本の古典文学では死神がその人にのり移ると死の方向へ誘われるとした憑き物としての表現が多くみられる。自殺があった場所で同じように自殺が起こるのは死神の仕業とされたり、心中をそそのかす人に死神が宿っていると考えられていた。

上記、落語の「死神」は、日本の死神のイメージではなくグリム童話より考えられた内容だとか。そう言えば、現代の日本の死神は、日本の古典文学との死神とは少し様相が変わって、死を宣告する役割に変わったように思う。漫画やドラマにおいての死神は殺そうとするのではなく死ぬまでの間、見守ってくれるような親近感さえある。なので、上記の落語の死神にも何だか愛嬌を感じるのは、最近メディアで見た死神を連想したからかもしれない。


仏教においての死神

仏教では、死にたい気持ちにさせる魔物として「死魔」というものがあるそうだ。それは死神として実体があるわけではなく、仏道の修行を邪魔する四魔の一つとされている。


魔がさす

「ついつい魔が差してダイエット中にも関わらず、甘いものに手を出してしまった。」などで使われる「魔が差す」だが、これは、悪魔が取り憑いて心を乱すというものであろう。落語の「死神」も、死神に遭って命拾いしたものの、最後は自分自信の悪魔、魔が差したことで、元に戻る結果となったのではなかろうか。

このコラムを書きながら死神は自分自身の中に存在し、それが現れる時というのは魔が差しての行動が限度を超えた際の行く末かもしれないと、自分に戒めてみた。


ライター

記事掲載日:2021/05/10

大鎌

大鎌

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