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コロンビア大学のDeathLAB(デスラボ)が唱える「死の民主化」とは

近年、日本でもこれまでの伝統に捕われない自由な葬送の形が広く定着してきている。しかし、葬儀や葬送の形に関して、この先の遠い未来の世界にまで思いを馳せられる人は、そうはいないのではないだろうか。また、それが普通であると思う。

欧米では、死や葬儀が死生学や社会科学という学問として定着しているが、その中でも、かなり大胆な発想を実現しようとしている人たちがいる。それがアメリカのコロンビア大学にある「DeathLAB(死の研究所)」だ。


コロンビア大学院建築学部のDeathLAB(デスラボ)とは

アメリカのコロンビア大学に、死について研究するDeathLAB(デスラボ=死の研究所)がある。主催するカーラ・マリア・ロススタイン准教授は、コロンビア大学建築学部大学院で教鞭を取ると共に、多くの賞を受賞している建築家でもある。

2001年9月11日、アメリカで起こった同時多発テロで、テロの犠牲者となった宗教も人種も違う約3000人もの人々をどう弔うべきかが大きな論争となった。それをきっかけに、人口が密集する大都市での、死に関わる様々な問題への人々の関心が高まった。

墓地の不足、埋葬方法による環境問題、宗教離れによる葬儀の多様化やシングル人口の増加による経済的な問題などである。そのような、アメリカだけに留まらない、世界規模な課題に取り組んでいるのが2013年に設立されたDeathLAB(デスラボ)だ。ここでは、ロススタインと同じ建築専攻の学生だけでなく、宗教哲学や環境工学など様々な分野の学生や研究者が集まり、死に関する新しい提案を日々生み出している。


死者と都市の融合そして還元

DeathLAB(デスラボ)の研究の特徴は、死者と都市を隔離するのではなく、両者を融合させるという考え方だ。そのため、デスラボの提案は、これまでの伝統的な埋葬や追悼の概念から完全に脱却している。

例えば、アメリカの広大な墓地は都市から離れた場所にあり、フェンスが張り巡らされ、遺族が訪れる回数も減る一方。そして、墓地が満杯になるとまた別の遠い場所に土地を購入する。これでは死者を都市から遠ざけるばかりである。この問題に対するDeathLAB(デスラボ)の提案は、マンハッタン橋の下に追悼の場を設けるという斬新なアイデアだ。

橋の下にメタン生成できる容器を設置し、そこで一年をかけて遺体を分解する。分解中に発生するエネルギーで容器が発光し、一年後にその光は次の死者に引き継がれる。そして、マンハッタン橋の下の公園では、遺族は橋の下の光を見て死者を追悼する。また、アメリカでも急増する火葬に対して二酸化炭素による環境汚染を懸念するDeathLAB(デスラボ)は、燃料を使用しない科学的な火葬を提案。さらには、死者を都市と融合するだけでなく社会へ還元するため、液体窒素による遺体の肥料化などの可能性も提案している。死者を隔離せず社会の一部へ還元することが、DeathLAB(デスラボ)としてのより良き未来への取り組みなのだ。


DeathLAB(デスラボ)「死を民主化せよ」

アメリカでもシングル人口が増加する今、これまでの埋葬方法は経済的に大きな負担となり、全ての人が行えるわけではない贅沢なものになりつつある。それに対してDeathLAB(デスラボ)の提案には、全ての死者が平等に扱われるべきだという基本的な考え方があり、DeathLAB(デスラボ)にはそれを現す「死を民主化する」というサブタイトルがついている。

現在、金沢21世紀美術館で展覧会「DeathLAB:死を民主化せよ」が開催されている。期間は2019年3月24日(日)までとなっているので、関心のある方は訪れてみてはどだろうか。


ライター岡倉
生豆 コロンビアSP

生豆 コロンビアSP

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