某大手通信販売サイトで棺桶が売っていると聞いて、試しに検索してみました。
桐素材で彫刻入りのものから、布貼棺、さらにペット用の棺桶まで、かなり多くの種類が揃っていました。宅配便で送られてくるのでしょうが、相当大きな段ボール箱入りなのだろうなと想像していたら、メールで「棺桶はいかがですか?」という広告が入ってくるようになりました。検索機能って、すごいですね。
その検索で知ったのですが、棺桶にはワンタッチ式で組み立てられるものもあるようですね。人気の商品だそうです。通信販売の棺桶は、家族葬や直葬で葬儀を営む場合、気兼ねなく選べてよいかもしれません。そこで気になったのは、私のようにマンション居住者の場合、自宅でお葬式ってできるのでしょうか? 集合住宅のエレベーターは、カゴが小ぶりなものが多いですから、棺桶がエレベーターに入るのかどうかが気になります。
最近のマンションには担架や棺でも使える専用エレベーターがついています
調べてみますと、最近のマンションにはトランクルームという隠し扉がついたエレベーターが設置されていて、そこを開くと、全長約2メートルになり、人のからだが横たえられるスペースがとれるようです。
エレベーターのトランクルームは棺桶や柩の運搬に使えますが、救急救命時の担架やストレッチャーの搬入搬出にも役立つそうです。よくご利用になるエレベーターに、このトランクルームがついているかどうか、チェックしてみてください。ついている場合は正面下部が多いそうです。
このトランクルームの鍵ですが、マンションによりバラバラだったのですが、平成15年以降、救急車の救急隊員が持つ共通鍵でも開けられるようにしているそうです。せっかくのスペースなのに、扉の鍵が無人の管理員室に保管されていて、必要時に解錠できないのでは意味がないですからね。
アイデア豊富な様々な棺桶
そういえば棺桶をネット検索したときに、棺桶型アクセサリーとか、棺桶型小物入れなども多数ヒットしました。
驚いて見てみると、西洋のクラシックな棺(コフィン)をモチーフにしたものでした。コフィンは上が広く下がややすぼまっている形で、フタの上部に十字架が描かれてペンダントヘッドになったり、Tシャツの絵柄になったり、コスプレアイテムになったり、随分とお洒落&ユニークにアレンジされていました。
ロックテイストを感じるドクロモチーフみたいなものでしょうが、日本の棺桶をネックレスにしていたら、「不謹慎!」とか言われそうで、感覚的になかなかイメージしづらいことですね。
棺とは空の箱を意味し、柩になると遺体が入った状態を指します
棺桶あるいは棺(ひつぎ)というのは空の箱で、柩(ひつぎ)という字になるとご遺体が入った状態なのだそうです。霊柩車とはご遺体の入った柩を運ぶ車なのですね。
最近めっきり見かけなくなりましたが、子供の頃は、金色の装飾がなされた宮型霊柩車を見かけると親指を隠すというおまじないをよくやっていました。インターネットで棺桶を注文し、翌日の宅配便で届く時代には、そんなおまじないはもうナンセンスかもしれませんね。