父親が亡くなったのは今から7年前の3月。実は墓選びは亡くなってから1年ちょっと経ってからだった。費用の面もあるが、なかなか良いと思える条件に巡り合えなかったというのが主な理由だ。
後手に回りがちな墓選び
私の父親は生前、自分が亡くなった時にどうして欲しいと言う様な希望を私達家族にする事はなかった。日記も付けていたが、後々見ても その類いの内容は書いていなかった。
元来そういった事に対して『縁起が悪い』と思うタイプの人で、生命保険でさえ家族が説得して ようやく入ると言う具合だった。
墓参できる距離感が重要
亡くなってから遺骨をどうするのか…残された私達家族は、色々と話合った。
父親は熊本出身で、地元熊本に兄弟姉妹で守っている墓があった。そこに遺骨を納めることも出来たが、関東地方に住む私達が容易に墓参する事はかなわない。
その為、近場で探す事に。
しかし近場の公営墓地は満杯。かといってロッカー式のお墓も…。
しかし、市営墓地は満杯。土地不足の日本ならではのロッカーの様なお墓や、他の人と一緒の永代供養墓には家族間で難色を示す意見が出た。
私個人の意見ではあるが、自分が亡くなった後どうして欲しいのか、残された家族は5年後、10年後と長いスパンで お墓を作るという事そしてそれを維持していくという事を考えることが必要だと思う。
その後、私の母親も友人の勧めもあり霊園を探し、私の姉と甥が近場に出来た霊園を見つけて私と母親、姉と甥で墓を購入。つい先日ローンを完済した。墓には2家族の名字が刻まれている。将来的には甥が この墓を守る事になっている。
やっと払い終わったお墓ローン。決して安くはない墓地墓石の購入費
その後、私の母親も友人の勧めもあり霊園を探し、私の姉と甥が近場に出来た霊園を見つけて私と母親、姉と甥で墓を購入。つい先日ローンを完済した。墓には2家族の名字が刻まれている。将来的には甥が この墓を守る事になっている。
親だけじゃなく自分自身のお墓についても考えてお墓選びを
さて、私が思うのは私の『居場所』だ。
私には4人の娘がいる。有り難い事に4人共成人しているので、今は其ほど手はかからないが、娘達も多分嫁に行く。そうなれば果たして此処に墓参に来るだろうか。そもそも姉と反りが合わない私がこの墓に入って本当に幸せなのだろうか。
以前、何かのテレビ番組で現代のお墓事情の特集をやっていた事があった。その時に成る程と思ったのが、遺骨を加工してオブジェにして部屋のインテリアとして飾っている女性だ。
これならば、毎日一緒に居るという感覚もあるし、忘れられるという事もない。墓参の手間も省け、お墓を維持する為のお金もかからない。問題はそのオブジェを誰が飾ってくれるか…だ。
まだ当分生きているとは思うが、これから書くと思われるエンディングノートに一筆書いて置くとする…。