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葬送儀礼の基本である「喪と忌」の起源や歴史・違い・マナーを解説

一人前の社会人になると冠婚葬祭をきちんとやり遂げるということが大切になる。喪中というのは近親者の死を思い喪に服する期間の事だ。これは神道から出ている。死が汚れたものという時代の風習が残ったものだ。自分の身に降りかかってきた汚れを他人に与えないという思いから他人と接するのをできるだけ避けるという意味から来ている。その風習が現在も残っているのが喪だ。

こうした喪の風習は世界共通のものがある。フランスの王妃カトリーヌ・ド・メディシスは夫のアンリ2世の死後、死ぬまで黒の喪服を着ていたということで有名だ。


喪中と忌中のそれぞれの意味や期間

忌というのは神道の死に対する汚れの思想から来ている。死の汚れを他人に広めないようにするために他人との接触を控えるということだ。この期間中は、神社にもお参りはしないようにする。この思想が現在も、「忌引き」という特別休暇の制度の中に残っている。国家公務員や一般企業の社員が、身内や近親が亡くなった時に休暇が取れる制度だ。配偶者や両親の場合には7日前後、祖父母や兄弟姉妹の場合には3日前後となっている。叔父や叔母の配偶者あるいは兄弟姉妹の配偶者となると1日が多い。配偶者は特別な関係ですがそれ以外は、血のつながりがあるということが重んじられていることがよくわかる。


喪中の儀礼である「喪中はがき」の起源や歴史

喪の期間中は身を慎んで慶事には参加しないようにするのが通例だ。年賀状も出すことをしないから、前もって年賀欠礼状を出すようにする。いわゆる喪中はがきだ。

古い歴史を持つ冠婚葬祭とは違い喪中はがきの習慣はそんなに古くはない。喪そのものは古代の律令制度のころからあった。喪中はがきは当然郵便で年賀を祝う年賀状の誕生以後のことだ。つまり明治になってからのことだ。年賀欠礼状の始まりは、英照皇太后の大喪の時に始まった。一般の人の間に広まっていったのは、昭和の初期だ。昭和30年代に、お年玉年賀はがきが出されて爆発的なヒットをした。その時以来一般家庭でも喪中はがきを出すようになった。従って喪中はがきの習慣はずいぶんと新しいことだから、はっきりとした規範としては確立しているとはいえない。


「喪中はがき」の書き方や注意点

喪中はがきを書く時には、通常のはがきとは違う書き方をするようになっている。

・前文を省略する。:前文とは、拝啓などの頭語と敬具などの結語のことだ。
・句読点は入れない。:儀礼的な文章の表彰状では多くの場合に句読点を入れないのと同じことだ。
・年賀欠礼以外の事は書かないようにする。:近況報告などをついしたくなってしまうかもしれないが、そういったことは別に手紙を書くようにする。
・派手なデザインのものは使わないようにする。文字の色は薄墨色を使う。字体は楷書体か明朝体にするのが良い。
・郵便局の官製のはがきを使うのなら、胡蝶蘭のデザインの喪中はがきを使うとよい。切手の場合には、弔事用普通切手花文様を使うようにする。
・官製はがきを使わない時には、献花をイメージした花のデザインを使うのが良い。

喪中はがきは比較的新しい習慣だから、太古からある冠婚葬祭のようには固定されてはいない。その辺は個人の自由や感性を出すことが許されていると考えても良い。


喪中はがきは「自分から年賀のご挨拶を送ることはできない」という意思表示

喪中はがきは、喪中のために年賀を失礼させていただきますというお詫びのはがきだ。よく誤解されていることだが、喪中でも年賀を受け取ることは構わない。自分の方からは出さないということなのだ。だから、喪中はがきの文面に、「皆さまからの年賀は励みにもなりますのでどうぞ例年通り年賀状をお送りくださるようにお願いいたします」というようなことを書食ことは儀礼に反しない。

喪中はがきを受け取った場合には、年賀状を出しても構わないともいえる。すべてコンテクスト次第だ。マナー違反にはならないのだ。もちろん忌み言葉と同じように、「あけましておめでとうございます」とか「謹賀新年」といった言葉は使わないようにするのが良い。「晴れやかな年になりますように。くれぐれもご自愛ください」というようなことを書けば葬儀儀礼に反することはない。


ライター 小久保良夫
喪中はがき

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