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僧侶が登場する歌舞伎や日本舞踊などの伝統芸能の有名な演目を紹介

歌舞伎や日本舞踊の舞台には、僧侶が登場する演目が多い。それだけ「お寺」や「お坊さん」は日本人にとって身近な存在なのだろう。有名な演目の中から、僧侶が登場する場面を取り上げてみたい。


僧侶が活躍する「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」

日本舞踊で、よく知られているものと言えば「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」だ。踊りは観たことがない人も、真っ赤な枝垂れ桜の振袖に黒の振り帯の衣装は、伝統芸能のアイコンとして様々なところで目にしていることだろう。

舞台は、鐘の供養が行われている紀州道成寺。好きな男に裏切られ、最後は大蛇となって男もろとも鐘ごと焼き尽くす「安珍清姫」伝説が物語のベースだ。焼け落ちた鐘を再興し、供養を執り行おうとするところに、美しい白拍子の花子がやってくる。花子は実は清姫の亡霊という設定だ。

京鹿子娘道成寺は様々な踊りが組み合わされた大曲だが、その中に大勢の所化(修行中の僧)たちが並び、花傘を持って踊る部分がある。「菖蒲(あやめ)杜若はいずれ姉やら妹やら」という歌詞で、どちらの花も似ていて見分けがつかないという意味。これは当時の流行歌「わきて節」で、所化たちがおおらかに踊る。本性を現した花子が鐘にのぼるクライマックスは、所化たちが鐘を下から見上げ、まるで一枚の絵画のようなシーンを作りあげる。所化は、物語をより華やかに引き立てる重要な役割を担っている。


「連獅子(れんじし)」では二人の僧侶が口論

親獅子が仔獅子を谷に突き落とす舞踊「連獅子(れんじし)」も、よく知られた演目だ。白と赤の毛を振る勇猛な踊りというイメージが強く、2019年ラグビーワールドカップの大会公式キャラクターのモチーフになっていたことも記憶に新しい。

連獅子では、勇壮な毛振りの前に間狂言「宗論」が入る。この狂言には浄土宗と法華宗の僧侶が登場する。それぞれ清涼山で修行をしようと思い立つも、清涼山には獅子が夜な夜な現れて人を襲うというので、心細さから道連れとなる。しかし、互いの宗派こそが獅子を退治できると言い張り、口喧嘩に。法華僧は題目「南無妙法蓮華経」を唱えて太鼓を叩き、浄土僧は鉦を叩きながら念仏「南無阿弥陀仏」を唱えて、我こそは獅子を退散させられると主張。

しかし、言い合いをしている内に、互いの言葉がごちゃ混ぜになり、法華僧が念仏を、浄土僧が題目を唱えてしまう。最後は暗雲たちこめ、獅子が出てきそうな気配に、慌てて「だるま法師のころころと」という歌詞のままに、慌てて山を降りていく。


遊女が普賢菩薩に姿を変える「時雨西行(しぐれさいぎょう)」

舞踊「時雨西行」は、かつて北面の武士だった西行の物語だ。出家し旅を続けている西行は、雨に打たれて、一夜の宿を借りる。その家の主人は遊女・江口の君。不思議なことに西行が目を閉じると、江口の君は普賢菩薩の姿となる。最後には江口の君は普賢菩薩のまま白い象に乗って去っていく。観ている側も普賢菩薩の霊験に触れたような、厳かな気持ちにさせてくれる幻想的な作品だ。


参考資料

■「日本舞踊曲集覧」森治市朗 1942年 日下部書店 
■「歌舞伎教室 作品編Ⅰ、Ⅱ」1990年 ライフワーク研究所


ライター 保科

記事掲載日:2020/11/11

伝統芸能の革命児たち

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