2年ほど前、友人が妊娠中に葬儀に参列しなければならなくなった時の事を思い出しました。私はこれまで何軒もの葬儀に参列しましたが、その参列者の中に妊婦さんの姿を見た。という記憶がありませんでした。
妊娠中は身体の事を考慮し、自宅で留守番をしているものだという認識しか私にはなかったのですが、友人はかなり迷っていました。聞くところによると、既に安定期にも入っているし、近しい親族だから最期のお別れをしなければ・・・。という思いと、妊娠中葬儀に参列すると難産になったり死産になったりすると聞いた事があるし・・・という思いがあり、どうしたら良いのかわからず私に相談の電話がありました。
私は何とも良い答え思い浮かばず、どうしたら良いのだろうね・・・と電話口で一緒に悩んでいたのですが、友人の話を聞いていると、亡くなった方に恩があるからこそ最期のお別れをしたい。という気持ちがかなり強く感じ取れたので、それならば悔いのないようにしないとね・・・とだけ言いました。
魔物や邪気を鏡で反射しお腹の中の子を守ると言われています
数日後友人から電話がきて、私と電話で話した後お母様に相談した結果、お腹に鏡を入れて参列した。と話していました。
この【お腹に鏡を入れる】というのは、お母様が代々言い伝えられてきた事だったようで、なぜ鏡を入れるのかというと、魔物や邪気を鏡で反射しお腹の中の子を守る。という意味があるとの事でした。私が妊娠していた頃、確かに葬儀には参列しない方が良い。と叔母に言われた事がありました。ただ、叔母に言われた時は、妊娠中はいつ何が起こるかわからないんだから・・・と言われただけで、迷信につながるような事は聞いていませんでした。ですから私は妊娠中の身体を案じて、葬儀には参列しない方が良いのだと思っていたのです。
でもその後、色々な迷信を耳にしてきたので友人が葬儀に参列するか迷っていた時、不思議には思いませんでした。
最後はご自身の判断ですが・・・
妊娠は10ヶ月10日といわれています。
その間に葬儀が行われる事は考えられる事であり、参列しなくても不都合がないのであれば、身体を案じて自宅で留守番している方が良いのでしょうが、これが親や兄弟など本当に近しい親族の場合、そうは言っていられません。
その時にはどのようにすれば良いのか?
これは地域によって違いがありますので、お調べ頂いてから参列した方がよいのではないかと思います。また、あくまでも迷信なので気にしないという方はそれでも良いのでしょうが、もし万が一お腹の中の子に何かあったら・・・と考えがちなのが妊娠中だと思うので、であるなら迷信を信じ、何らかの努力はしておいた方が良いと考えます。何の努力もせずお腹の子に何かあったら、葬儀のせいにしてしまうでしょう。そうなれば、亡くなった方に対しても冥福を心から祈れなくなってしまいます。増してや妊娠中や出産直後はとかくナーバスになりがちですので、少しでもそうならないようにしておく事をお勧めします。