先日の事、実家で仏壇の掃除しながら母が『ここのところお線香立ての灰にお線香の燃え残りが多くなって、灰も以前よりサラサラした感じがないのよねぇ。まめに漉しているのに何でだろう・・・』と言い出したので、見てみると確かに灰にサラサラ感がない!と思いました。
仏壇・仏具を購入してからもう30年近く経っているので、そろそろ灰を交換した方が良いのではないかと思い母に伝えると、お線香立ての灰も処分にあたっては供養してもらわなければいけないのではないか?という素朴な疑問が浮かんできました。
私としては、サラサラ感が無いという事は湿気を多く含んでいるのではないかと思ったので、まずは天日干しをしてみる事を推奨し、その上で交換するとなったら実家の庭の土に返したらどうかと提案したのです。母的には天日干しはともかく、庭に撒くというのはどうも罰あたりのような気がしたらしく、後日某百貨店の仏具売り場の方から聞いてきました。すると、やはり天日干し、もしくは庭があれば土に返す。庭がないお宅であれば、可燃ごみとして出すのだと言われたのです。専門家に聞いた事とはいえ、やはり可燃ごみに出すのはちょっと気がひけるので、我々は灰を交換する時には庭の土に返そうと決めました。
お線香の燃え残りの原因は原材料
ただ、灰にお線香の燃え残りが多くなる大きな原因は使っているお線香にあるとの事でした。
最近のお線香は、種類が豊富ですよね。茶色や紺、緑や黒。色だけでも何種類もあります。それにラベンダーや森の香りといった香りでも数種類あります。このお線香それぞれに配合されている炭の量によって、燃え残るのだそうです。
アロマ的に使われるお香は、香りを楽しむものですし、燃え残ったとしてもそれだけを処分すれば良い事なので、何をどれだけ配合されているかというところまで気にする事はなく、あくまでも香りで選べば良いのでしょうが、仏壇にあげるお線香は供養の一環であり、本来香りを楽しむという事ではないのですから、少し配合されているものに目を向ける事も仏様を大切にしている事になるのではないかと思います。
有名な会社のお線香でも、時代と共に様々なお線香を販売していますので、同じようにお線香立ての灰が気になり出した方は是非配合してあるものを気にして頂きたいです。
仏壇に飾るお花と同じようにお線香も処分しましょう
私も、母と話をした後お線香立ての灰を処分するという内容をインターネットで調べてみると、とてもわかりやすい解説がありました。
それは、仏壇に飾るお花と同じ。というものでした。
仏壇にお花を飾り、枯れてきたら可燃ごみとして処分しますよね。それと同じです。とあったのです。納得しました。
気持ち的には仏壇で使用したもの、お供えしたもの等は全てにおいて供養してもらいたいのですが、都度お寺に持ち込める訳ではありません。私の実家の様に庭の土に返せれば、それが良い事の様に思えますが、マンションに住まわれていて、土が近くに無い。という方も多いと思います。粗末に扱ってはなりませんが、仏様を大切に思い常に綺麗にして差し上げる事が出来るのであれば、それが1番良い事だと思います。