会葬(会葬者・会葬礼状)とは?
葬儀(お通夜・告別式)に参列してお悔やみの意をあらわすことを会葬といい、会葬する人のことを会葬者といいます。
会葬、つまり葬儀に出席する場合の注意点ですが、いくつか気を付けなければいけないマナーがあります。会場やその地域や家庭によって多少の違いはありますが、おおむね一般的な会葬の方法として、会葬者のマナーをご紹介いたします。
まず会場ですが、自宅やお寺、葬儀会場などその時によってさまざまなところで行われます。どの会場であっても受付は入口付近に設けられており、会葬者はまずここで受付を済まさなければなりません。会葬者は受付を行っている人に簡単なお悔やみの挨拶をし、袱紗に包んであったお香典を取り出し渡します。そして名簿に住所氏名の記帳を行います。もし傘やコートなどの荷物がある場合には、ここで預かってもらうようにします。また係りの人が案内をしてくれる場合には、その指示に従って行動をします。
受付を済ますと、係員が席へと案内をしてくれますので、着席をして静かにセレモニーの始まるのを待ちます。セレモニーは司会者の挨拶などを経てから、僧侶の読経が始まります。司会者の案内によって読経の間に遺族からお焼香は始まります。その後、一般会葬者へと順番が回ってきますので、案内に従ってお焼香を行います。
お焼香の回数は、実は宗派によってさまざまですので、ある意味決まっているわけではないと解釈する方がいいでしょう。自分の宗派の作法で行っても問題はありません。目安としては、だいたい1回から3回までとなります。
またお通夜は急に知らされることが多いのでなかなか準備はできませんが、できれば開始時間前には到着できるようにしたいものです。
会葬礼状というのは、お通夜や告別式の参列してくださった会葬者に対してお礼を申し上げるためのお礼状のことです。葬儀の当日に会葬者に渡すもので、忌明け後に香典返しとして送るときに添えるお礼状とはまた別のものになります。
最近は形式にとらわれない心のこもったオリジナリティのある会葬礼状が人気となっているそうです。
会葬(会葬者・会葬礼状)の豆知識:魚の形をしていないのになぜ「木魚」?
僧侶が読経を行うときに無くてはならない木魚ですが、そう言えば魚の形をしていないのになぜ木魚という名前がついているのでしょうか?
命名の由来のひとつの説として、むかしむかし中国で、魚が一晩中眠っていないことに気がついた人がいました。魚にはまぶたがなく、ただ目をあけたまま眠っているだけなのですが、当時の人にはまだそれがわかりませんでした。そこで、「眠らない魚」は僧侶の修行において、居眠りなど怠惰な態度を丁度いい戒めになるとして、丸い木をくりぬき表面に鱗模様を掘ったものを仏具として拵えたのが始まりとされています。