誰かが亡くなると、家族や会社がお葬式をとり行います。
お葬式には、さまざまなやり方があります。規模の小さなものから、通夜・葬式・出棺など一通りとりおこなうもの、地域のしきたりに沿っておこなうもの、などです。
では、葬式は誰のために行うものなのでしょう。
参列するかどうかの判断は?
その前に、葬式に参列するかどうかを考えましょう。
近い親戚や仲の良かった友人知人など、故人の生前と面識のある場合は、葬式の連絡があったら行こうと思います。けれど、会ったこともない親戚や、行くにはちょっと遠い親戚、ずっと連絡をしていなかった友人知人、卒業してから会っていない学生時代のサークル仲間、といった人の葬式の知らせが届いたら行くべきでしょうか。行かなくてもよいものでしょうか。
そんな時の判断は、自分の気持ち次第です。
たとえ会ったことがなくてもご縁のある親戚と思うなら行くのもよいでしょう。また、遠方で連絡もなかった知人は、どうするか別の友人知人に相談してみてもよいし、気持ちが入らないなら行かなくでもよいのではないでしょうか。
欠席するときは、香典を誰かに預けるか送る、弔電を送るなどのフォローをした方が良い場合もあります。
後日焼香に伺う場合には、必ず連絡してから行きましょう。
参列するかどうかの判断は、故人に対しての気持ちがあるかどうか、ということです。
どこまで呼ぶべき?
一方、葬式を出す方も、どこまで連絡をしたらよいかと判断しかねることがあります。
密葬あるいは家族葬というごく少人数で行う葬式なら近親者のみでとり行います。その場合でも、家族同然のお付き合いをしていた人には知らせます。
故人の交友関係をすべて把握していない場合には、故人のアドレス帳に記載されている人に端から連絡していきます。もしかしたら、その中にはご無沙汰をしている人もいるかもしれません。それでも家族からすると、連絡しないわけにはいきません。かといって、連絡した全員が葬式に来てくれるとは予想していないでしょう。
どこまで呼ぶかという線引きは、とても難しいものです。
誰を呼ぶかではなく、誰のための葬式であるかを見つめなおしましょう
結局のところ、なぜ葬式をするのかといえば、故人への別れをする家族のためであるとか、故人のためであるとか、また地域の方との交流のため、などさまざまな理由があります。
どんな理由があるにしても、また家族として予算があるにしても、大切なのは故人への気持ちが1番なのではないでしょうか。