一周忌法要とは?
故人の命日から、丁度一年目にあたる日を一周忌とし、一周忌の前に行う法要を一周忌法要といいます。
法要の日取りは、主に土日祝日に行われるのが一般的のようです。これには参列者の都合を配慮しての理由がありようですが、本来であれば命日に行うのが原則です。
一周忌法要を行うにあたり、参列していただくために、親類縁者、故人の生前でのお付き合いのあった関係者等に案内状の準備、送付も忘れずにしなければなりませんが、近しい親族に関しては電話連絡でも良いとされています。
服装としては、遺族側は喪服になりますが、参列者側は基本的には喪服が好ましいのですが、地味目のスーツでも可とされます。お子様に関しては、中学生以上であれば制服、それ以下であれば、白、黒、紺を基調とした正装がよいでしょう。
参列する立場であれば香典の用意が必要になります。香典袋は現在ではコンビニエンスストアなどでも手軽に購入することができます。
それに対し遺族側からは引き出物の用意が必要ですが、よく用いられるものとしては生活必需品や保存のきく食品類があります。代表されるものが石鹸やお菓子ということになりますが、このような消耗品が法要での引き出物に適しているようです。
一周忌法要の豆知識:お斎~おとき~という、おもてなし
法要後に行う会食という名の宴会のことをお斎というのですが、故人を偲び、成仏を祈ってという名目ではありますが、参列者からすれば久しぶりに顔を合わせる親類などもいて大変賑やかに行うことがほぼ通例となります。一周忌の場合、故人が亡くなってから一年経過しているということもあり、深い悲しみからは幾分解放されている時期でもあり、この日は大変賑わう宴会となることでしょう。が、この席を用意し、お世話をしなければならないのは遺族であり、それこそ故人のご家族はこの日のおもてなしは大変でしょう。
そのためか、従来ではお寺で行ったり、故人が暮らした自宅で行ったりというのが一般であったのが、現在ではお店を利用するのが主流になりつつあるようです。居酒屋などを予約し宴会ということになれば、時間も決められ、もてなしもお願いすれば済みます。これが自宅に招いて行うとそうもいかない、ということを考えれば、かなり負担も軽減でき、参列者からしても良い意味で割り切ることができ、むしろ本来の法要での故人を偲ぶという目的が、限られた時間によってより良く行われるのではないでしょうか。