命日とは?
忌日(きにち)、没年月日(ぼつねんがっぴ)とも言います。人が亡くなった日のことです。毎月訪れるその日は「月命日(つきめいにち)」といい、毎年訪れるその日のことは「祥月命日(しょうつきめいにち)」といいます。
もともと命日といえば、月命日のことを言いましたが、最近では、祥月命日のことを指して呼ぶ傾向にあるようです。同じ月の同じ日である祥月命日の方が、一般的には理解しやすいため、それが浸透していったものと考えられます。
仏教では命日ごとに法要が行われます。月命日に合わせて毎月、追善供養を行います。また祥月命日の法要は、決められた年に法要は行われ、これを年忌法要といいます。年忌法要は地域や宗派や考え方によって多少の違いはありますが、一般的には、弔い上げが行われるまで行うことになっています。
年忌法要の行われるのは次の通りです。「百ヶ日」。亡くなった日から99日後に行われます。「一周忌」。祥月命日です。亡くなって丁度一年後の同じ日のことを言います。通常この日までが喪中とされます。「三回忌」。亡くなった日から翌々年の祥月命日が三回忌となります。亡くなった年から数えるため、実際には亡くなって二年後が三回忌となるわけなのです。以後、すべてそのように数えられます。そして親族や知人などを呼んで年忌法要が盛大に行われるのは、最近では三回忌までにする人が増えているようです。その後「七回忌」「十三回忌」「十七回忌」「二十三回忌」「二十五回忌」「二十七回忌」「三十三回忌」「三十七回忌」「四十三回忌」「四十七回忌」「五十回忌」と続きます。弔い上げが行われるのは、三十三回忌か五十回忌です。
以前は三十三回忌の弔い上げの際には、盛大に法要が行う風習がありましたが、最近は特に行われることはほとんどなくなってしまいました。ただ弔い上げが行われても、本来は五十年ごとに百回忌、百五十回忌などの法要は続いていきますので、弔い上げには永代供養を行うことが多いようです。
命日の豆知識:中陰法要
命日の法要までにも、色んな意味合いのある法要は行われます。中陰の法要というのは、亡くなった日から7週間の間、7日ごとに追善法要を行うというものです。この中陰の間に、閻魔大魔王の審判が行われ、亡くなった人の行き先が決められるのです。現世に遺された人がその人のために供養を行うことで、少しでも良い審判をして亡くなった人が極楽浄土にいけるよう願うのです。
最近は葬儀当日に49日も同時に行うのが一般的になっています。忙しい現代ではさまざまなことが簡略化されています。
そして亡くなった人を含めて50日目が忌明けとなります。