マイクロバスとは?
葬儀の際に使用されるマイクロバスは、葬儀社などで用意してくれます。遺体を火葬場まで運ぶ際に使用される車両は、基本的には霊柩車が使われます。そして火葬場まで送迎する車両として、送り出す遺族の人数に応じ、葬儀社がマイクロバスを手配してくれるのです。
マイクロバス等の車両は、火葬場までに利用されることがほとんどですが、葬儀社によっては、自宅から式場に向かう際などにも応じてくれるところもあるようです。相談してみるといいかも知れません。
遺体搬送用として使われるマイクロバス等の車両は、緑色のナンバーをつけることが義務付けられています。中には無許可で遺体搬送を行っている業者もありますので、注意が必要です。無許可業者は違法となります。
緑ナンバーというのは、主には事業用の車両がつけるナンバープレートのことを言います。通常の一般車両は白地に黒色でナンバーが記されていますが、緑ナンバーは白地に緑色でナンバーが記されています。ちなみに軽自動車の場合は黒地になります。
有料で物品等を運ぶための営業車両には、この緑ナンバーを取り付けることが義務付けられています。主にはタクシー、路線バス、観光バス、宅配や引っ越しなどの運送業者のトラックなどについています。
緑ナンバーを取得するには、さまざまな条件が必要となります。ある程度の資金がなくてはいけませんし、ある程度の規模を有していないと取得することはできません。また管理者には筆記試験に合格する必要もあります。
緑ナンバーをつけている業者はそれらをクリアしたということでも、その業者を見極める指針となり得るのです。
マイクロバスの豆知識:法要や法事でもマイクロバスを利用
葬儀当日に限らず、法要や法事などで親族が一堂に会する機会は、たびたび訪れます。人数が少ない場合や、近場で簡単に済ます場合などには必要ないかも知れませんが、大所帯で、お寺やホテルなどをぞろぞろ移動するのは至難の業です。マイクロバスなら大勢がまとまって一度に移動することが可能ですし、土地勘がなくても問題はありません。狭い場所でもわりあい小回りがきくので安心です。また高齢の方や身体の不自由な方などの移動などにも配慮されています。業者によっては、当日の人数やルートの細かい相談などにも応じてくれるところもあるようです。
マイクロバスの利用は、葬儀当日だけというイメージが強いですが、その後もこのように活用することは可能です。葬儀社と連携している業者などを紹介してもらうなど、検討の余地はありそうですね。