立板看板とは?
葬儀の際に、葬儀会場の場所や開始時間などを記した立板看板のことを、案内看板と言います。立板看板は駅や道路沿いに立てかけられます。電車や車で来られる参列者のために、葬儀会場の場所を案内する必要があるため、葬儀の業者が準備をしてくれます。
立板看板には「○○家葬儀式場」とか「故○○儀葬儀会場」などが矢印と共に書かれています。葬儀会場はわかりにくい場所に立っていることが多いので、立板看板があれば、遠方から来られる方など、はじめてその町に訪問する人にとってもとても助かります。また自宅で葬儀を行う場合もしかり。
しかし、立板看板はオプションで葬儀費用に組み込まれており、大きさなどによっては安いとはいえない金額になる場合もあります。参列者の数によっては立板看板が不要な場合もあるので、本当に必要かどうかをよく考えて注文するべきでしょう。
立板看板は雨の日や夜になると見えにくくなるといった欠点があり、その問題を解消するために発光する看板もあります。葬儀社によっては看板の代わりに人が立って案内することもあります。
また市町村によって、立板看板が禁止されているところもあります。看板の案内に葬儀会場などの案内というよりは、葬儀社の社名などの表示が目立ってしまったため、広告とみなされ、町の景観を損ねてしまうというのが原因のようです。葬儀社どおしの競争が激化していったことが、大袈裟な案内看板を掲げてしまうことになってしまったのでしょう。
最近は家族葬といって、参列してもらう方を限定して、ごく親しい間柄の人たちだけで小ぢんまりと葬儀を行う人が増えてきています。このような人や、プライバシーの観点からも、できればあまり知らせたくないという思いから、立板看板を控える傾向もあるようです。確かにこの立板看板によって、近所だけにかかわらず町中の知らされていない人にも、どこの誰がいつ亡くなったのかというのがわかってしまいます。
以前はこの立板看板によって、知り得た人も供養に伺うというのが当たり前でしたが、最近の人間関係が希薄な都心部ではmその様子もずいぶんと変化してきているようです。
立板看板の豆知識:指さし案内
葬儀の立板看板には矢印が記されています。葬儀会場までの道案内のための看板なので当然ですが、その矢印がそう言えば以前は、手の人差し指で指示したイラストであったことがお決まりでしたよね。最近は案内の内容もパソコンで作ったものが増えてきて、作りやすいようにということで簡単な矢印となりました。
以前は黒い枠にこの指さしイラストが書かれただけの紙が、電信柱などに貼り付けてあるだけのものでした。矢印だと遠くからは見えにくいという理由で指さしのイラストが普及していったようです。