世話役・葬儀委員長とは？
世話役というのは、葬儀を執り行ううえで、喪主を含む親族や家族以外で協力してもらう人のことをいいます。故人や家族が生前に親しくしていた、人々に協力をお願いするかたちになりますが、町内の方々、故人が勤めていた職場や団体の中から葬儀のお世話をいて頂ける方を求めることになります。
世話役を引き受けて頂ける方のうち、世話役の代表となる方には、受付や金銭に関わる会計といったことなどを統括して頂くことになります。
葬儀委員長というのは、葬儀の進行を取り仕切る立場での責任者ということになり、この葬儀委員長も町内会や故人の属していた会社、団体の人に依頼することになるのですが、場合は各役員、社長が務め、その組織、団体として進行を担うということが多くみられます。
しかし、近年では葬儀自体の進行はほぼ葬儀社に任せてしまうという（社葬）ことが一般的になってきており、お手伝いとしての世話役はお願いすることはあっても、葬儀委員長を必要としないケースが多数となっているのが現状です。
ただし、亡くなられた方が、世間的な大物、或いは著名人といった場合の規模の大きな葬儀が執り行われる際には、葬儀委員長の存在が必要になることもあります。
世話役・葬儀委員長の豆知識：喪主との違いとは
世話役の代表や、葬儀委員長といった立場の方というのは、葬儀という行事を進行するうえでの責任を任された人ということになります。
喪主というのは、葬儀そのものの主催者ということであり、全ては喪主となる立場の人からの依頼があって、葬儀の進行を任された立場の人のことです。
それが例え、市や町の議員であっても、大企業の会長や社長であっても、葬儀自体は喪主の立場のある人の監督のもとに執り行わなければならないのです。
とはいえ、実際に世話役や葬儀委員長を設けて葬儀を執り行う場合、喪主となる人も含め親族や家族などの遺族たちは、関係者や参列者への対応に追われることになり、葬儀の進行にまで気が回らなくなることから、その全てを任せてしまうことが多いようです。
そういったことからも、葬儀の進行そのものを、初めから葬儀のプロフェッショナルである葬儀社に一任するということが現代では圧倒的に普及してきている事情でもあるのでしょう。
大々的に故人の死を公表しなければならないのか、それともごく親しかった方々のみで故人の死を偲びたいのか、それによっても故人の葬儀を執り行う方法は変わってくるのでしょう。
