宗旨宗派とは?
宗旨宗派とは宗教の違いを意味しています。まず宗教とは、キリスト教、ヒンズー教、イスラム教、仏教等の種類を意味しています。宗旨というのは、日本で一番多く信仰されている仏教でいえば浄土宗、浄土真宗といったより細かく分かれた、より具体的な信仰のことです。そして宗派とは、さらに細かく分類された派閥のことです。例えば浄土宗でいえば、浄土宗捨世派、西山浄土宗、浄土宗西山禅林寺派、浄土宗西山深草派といった具合に分類されております。
こういった信仰宗教が最も表れるのが葬式ですが、信仰している宗教により、その形式は当然異なり場所も限定されてくる場合があります。特に遺骨を納めるお寺の墓地では、宗派まで限定されていることがほとんどであります。霊園では宗旨や宗派は不問といったところも多いです。
葬儀、納骨の際は故人の信仰していた、宗旨、宗派は事前に把握し、葬儀場、墓地や納骨堂にもそういった情報が必要になります。加えて、参列者への配慮も宗旨や宗派では違いますので、遺族からすると事前に最低限の儀礼や作法は知っておく必要があります。大袈裟ではありますが、亡くなったかたがキリスト教徒にもかかわらず、遺族がそれを知らず、仏教徒の葬儀を手配し僧侶をお呼びししてしまい、キリスト教徒の参列者が参列してしまっては非常に礼を失する事態となってしまいます。実はこれは、ありえない事ではなく、遺族が行った葬儀で、故人が異なった宗派であったために後に葬儀をやり直す事態になったケースもあります。
宗旨宗派の豆知識:増えてきた無宗教者
日本では宗教の自由が謳われておりますが、家系でいうと本来は無宗教という家系は少ないはずなのですが、それを知らないという人が増えてきています。一部の熱心な信仰心をもつ人を除いて、日本では宗教に本格的に取り組んでいる国ではなくなりつつあります。
宗教的行事をみても、まず正月がきて初詣に神社を訪れます。お盆にはお寺から僧侶を呼びます。クリスマスにはキリストの誕生を祝います。これらからわかるように、現代の日本ではもはや信仰はあまり関係のないものになりつつあります。
ちなみにこういったことは葬儀にも反映されてきており、自由な葬儀というのが行われるようになってきています。まるで結婚式のように写真のスライドや動画が流れたり、ロックやポップスや流行歌が流れたりする葬儀も徐々に増えてきています。