3回に分けてお送りした「葬儀ライターが終活ライフケアプランナー資格取得を目指してみた(1、2、3)」。
無事に資格を取得することができ、ひとまず連載は終了することになったが、今回は番外編として資格を取得した葬儀ライターにインタビューをさせて頂いた。
そもそもこの企画は、「終活」自体の認知度は高くても、しかしその理解が相続や遺言をどうするかというところでとどまっており、深い理解にまで達している方が多くないという問題意識から始まった。このインタビューで、本当に最後となるこの連載から、少しでも終活についての理解が深まれば幸いだ。
終活ライフケアプランナーの資格取得にかかる費用と期間は?
「通信教育の学費は37,000円(税別)でした。なお、ネットで申し込むと1万円安くなったので、わたしはそれを利用して申し込みました。資格認定試験は、5,600円(税込)でした。
私の場合は、2016年の2月に通信教育を申し込み、6月初旬に認定証を受け取りました。取得までに約4ヶ月かかりました」
資格認定試験は簡単でしたか?どんな問題がでましたか?
「テキストを見て在宅受験するタイプのものでしたが、必ずしも簡単というほどではなかったように思います。
具体的には「次の1〜4の文章を読み、正しければ○、間違っていれば✕を書きなさい」という正誤問題がありました。
しかし、在宅で受験という形式ならば、例えばある一つのケースについて「この場合、あなたならどう助言しますか」のような、正解が必ずしも一つとは言えないような問題があった方が、より良かったように感じました」
終活に関連した資格が数多くある中、どうして終活ライフケアプランナーを選びましたか?
「私は10代から、歴史や芸術と葬儀文化の密接な関係に関心がありました。そうした背景があり、紆余曲折を経て、今こちらでそうしたネタを中心とした葬儀コラムを執筆していますが、私は現代日本の葬儀文化には問題が山積みであるとも感じていました。
しかし、死や葬儀は現代日本ではタブーとされがちな話題なので、きちんと問い直す機会が潰されているとも思っていました。そうしたことなどから、終活を含む葬儀文化に関する資格を取りたいと思うようになりました。
しかし、葬儀文化それ自体に関する資格には、葬儀に直接関わる職業に就いていることが受験資格であるものが非常に多く、ライターである筆者には受験資格がないものが大半でした。
そのため、この終活ライフケアプランナー資格を取得しようと思った。「終活カウンセラー」資格とどちらにしようかとも考えたが、終活カウンセラー資格は主に法律・経済的な学習が多いため、文化的な面から終活について扱った記事を書けるよう、終活ライフケアプランナー資格を取得することにしました」
資格取得後、何か変化はありましたか?人にも薦めたい資格ですか?
「もし自分が外国語を勉強するなら、目的の一つとして「海外出身の方々の終活に役立てること」を、真剣に考えるようになりました。
基本的には、お薦めできる資格です。但し、葬儀や死について語ることを極端にタブー視する方々にはもしかしたら向かないかもしれません」