忌み言葉とは?
その場所で使用するのは、ふさわしくないないだろうと思える言葉のこと。他の言い方に変える選択をする。
またその言葉によって、良くないことが起こる前兆を思わせてしまうような言葉です。
忌み言葉の場面とその具体例をいくつかあげてみました。
【婚約、結婚式での忌みことば】
切れる、終わる、離れる、別れる、破れる、出る、出す、戻る、去る、帰る、滅びる、再び、繰り返し、かさねがさね、流れる、散る、しめやかに、等。
また、不吉なことをイメージさせる言葉や、夫婦離別、再婚などをイメージさせる言葉は絶対に避けなければいけません。同じ言葉を繰り返して使う、重ね言葉も、同じことを繰り返してしまうことをイメージさせることから、忌み言葉として嫌われています。
【弔事】
かさねがさね、再三、また、しばしば、四、九、生きる、死ぬ、追って、うかばれぬ、等。不幸が続くことをイメージさせるような言葉や、生死を直接現す言葉は避けます。
神式やキリスト教式では、仏教では当然のように使用されている、ご冥福、成仏、ご供養は忌み言葉に入りますので注意しなければいけません。
【入社・入学・転勤】
落ちる、流れる、苦しむ、消える、倒れる、潰れる、やめる、飛ばす、等。
【受験】
落ちる、滑る、転ぶ、散る、等。不合格をイメージさせる言葉。
【懐妊・出産】
流れる、四、滅びる、落ちる、等。流産などをイメージさせる言葉はタブー。
【新築・開店・開業】
傾く、流れる、倒れる、火、失う、落ちる、衰える、閉じる、潰れる、赤、等。火事や倒産、閉店をイメージさせる言葉はタブー。
【長寿】
死ぬ、ボケる、倒れる、転ぶ、衰える、枯れる、朽ちる、等。病気、死などをイメージさせる言葉。
忌み言葉の豆知識:置き換えの例
お葬式での受付や、あいさつ時、弔電などでは、忌み言葉に気を付けなければいけません。しかし避けてばかりでは、ちゃんとした言葉が届かなくなってしまいます。そこでどうしても意味を伝えるために忌み言葉に置き換えることのできる言葉があります。いざといときのために覚えておくといいでしょう。
死亡や死去はご逝去。ご生存中はご生前。終わるはお開きにする。帰るは中座。四は「し」とは読まずに「よ」と読みます。九は「く」とは読まずに「ここのつ」と読みます。またスタートを切ってはスタートラインに立ってというようにし、月日の流れは早いものでは、流れというのが忌み言葉になりますので、はやいもので~とい風に置きかえるといいでしょう。