挨拶状とは?
代表的なものに、誰しも出したり受け取ったりした経験のある年賀状がありますが、こういった節目で送るお見舞の挨拶。馴染みがあるものでは暑中見舞いや寒中見舞いなどがあります。その他に、何らかのお礼や通知、または案内を目的とした書状のことを挨拶状といいます。
挨拶状に、親近者が亡くなり一年に満たない喪中にあたる場合、新年の挨拶や年賀状の辞退をお知らせする喪中欠礼。四十九日が過ぎ、法要後に出す、葬儀に参列していただいた方や故人が生前親しくしていた方に対する会葬礼状などがあります。
喪中欠礼は、年賀状の時期に間に合うよう、年末にしかかる12月中には出すようにするのが良いでしょう。そして、年賀状で使用するような、「おめでとうございます」や「賀正」といったお祝い関連の文体は避けたものにします。一般的には、喪中欠礼は毎年年賀状のやり取りのある親しい間柄の関係にある人に出すことが多く、やり取りがあったとしても同じ喪中の親類関係には出さないのが普通のようです。
亡くなられたのが年末で、年賀状の時期に間に合わないという場合は、正月が明けてから改めて寒中見舞いの時期に事情を添えて挨拶状を出すのが良いでしょう。
挨拶状の豆知識:喪明けの挨拶状、会葬礼状
基本的には葬儀に参列していただいた方への礼状となりますが、参列はしていなくても香典や共花を頂いた場合も、そのお礼として会葬礼状を出すことがマナーとなります。
また、生前葬を行った場合の出席者にも挨拶状として会葬礼状を出します。
本来の会葬礼状の文章としてはほぼ確立しておりニュアル化されたような失礼のないカタい文体となるのが普通なのですが、生前葬においての会葬礼状はそのようなかしこまったカタいものに固執する必要はないようで、多様で自由な楽しい挨拶状になってきています。
やはり生前葬とは生きているうちに行う葬儀ということもあり、挨拶状を出すのが本人だということで、親しい間柄の方々と、生きているうちに楽しいやり取りをしようという意思の表れなのかもしれません。喪中でもなく、出すのが悲しみの中にある遺族ではないというのも理由でしょう。
会葬礼状には、お清めの塩、ハンカチといった返礼品と共にお渡しするのが一般的で、文章中には句読点は使用しない構成にしなければならないといった形式もあるのですが、生前葬での会葬礼状にはやはり、そういった決まりもなく、似顔絵や、自撮り写真なども使われたりしているようです。