弔事とは?
葬儀や葬式など、亡くなった人の、とむらいごとを言います。弔うというのは、亡くなった人に対して、悲しんだり偲んだりして、哀悼の意を表すことをいいます。
最近は都心部を中心として、葬儀の形は簡素化への方向へと変化してまいりました。家族という形の変化が一番の大きな理由と言えます。核家族が中心で、まわりとのコミュニケーションをする環境が希薄となってきたことは、葬儀などの伝統的な儀式にも多大な影響を与えたと言えるでしょう。葬儀をするには費用の問題もありますし、また必要以上に時間もかかり、忙しい現代人にとっては煩わしい足かせのようなものとなっているようです。
しかし、そもそもは亡くなった人に対する思いを少しずつ癒していくために、葬儀は行われ、その間に、残されてしまった遺族たちが、徐々に気持ちを整理させていくものに必要な時間でした。葬儀はただ儀礼的に行われるものではなく、そこには人とのつながりに大事なこととして意味合いがあったのです。
弔うという言葉の意味を今また改めて考え直す必要があるかもしれません。そこに、人と人とのコミュニケーションの大切さの答えが秘められているのではないでしょうか。
弔事の豆知識:弔事用切手
弔事の際に、案内やあいさつ状として使用するハガキに貼るために作られた、弔事用の切手があります。ただし、62円の切手のみとなっており、82円の封筒に貼る用は作られていませんので、封書を出す場合は通常のものを使用するか、少し地味めの切手を選ぶといいでしょう。(平成23年までは82円の弔事用切手も作られていましたが、現在は販売中止となっています)
仏事の案内状のための専用のハガキには、すでに弔事用切手が印刷されていて、個別に切手を用意することも少ないでしょうが、こういうちょっとした配慮は大事なことかもしれません。
弔事用の切手は仏事に使用する以外に、寒中見舞いや亡くなったときに出す通知などにも利用することができます。
またお祝いの際に使用する専用の切手もあります。結婚のお知らせや、七五三、出産などのお祝いごとをお知らせするための、ハガキに貼るためにものです。お祝い用の切手には、62円のほか、82円、92円の3種類が用意されていますので、封筒に貼ることもできます。
どちらの切手も、郵便局ならどこにでも用意されていますので、必要なときに近くの郵便局でいつでも購入することができます。