見守りサービスとは?
核家族化が進む昨今、社会問題のひとつとして、高齢者の一人暮らしがあります。最近では当たり前の光景として捉えられがちですが、その内在した問題がさまざまな影響を与えていることからは、到底避けることはできないのです。
本当は家族と呼べる人たちと共に暮らすことが一番の解決方法なのでしょうが、それぞれの事情がどうしてもそれを阻んでしまうことは、現代に生きる者にとっては容易なことではありません。
見守りサービスというのは、そんな現代人の悩みから生まれた、新しい解決方法のひとつとも言えます。離れて暮らす家族に、高齢者の日々の生活する姿を届けるといったもので、そこに注目したさまざまな企業がそれぞれの視点から、今取り組みを始めています。
まずは高齢者の安否の確認。そして安全でいられる環境であるかどうか。さらに何かあった場合の適切な対応などが中心です。ただこれらはそれぞれの企業の独自の努力という観点から、介護保険の適用がないのが注意する点です。
ただ地域によっては自治体が取り組みを始めたところもあります。一人でも寂しい高齢者を減らすべく、周りのすべての人が意識していかなければならない問題ではないでしょうか。
見守りサービスの豆知識:見守りサービスの種類
【訪問による方法】
月に一回程度、定期的に自宅へ訪問し、高齢者の安否確認を行います。またその時に会話をしたり、生活状態を見て確認することで、健康であるかどうかを把握します。依頼された家族にはその都度、報告するようになっています。
自宅へ訪問するタイプの見守りサービスを行っているのは、郵便局がもっとも知られています。郵便局は全国のどの地域にもありますし、安心できる企業として利用者が増えています。毎月の訪問者も顔なじみの郵便局員なら、高齢者も家族も安心です。郵便局としてもその他の事業の活用にもつながりますのでメリットもあるようです。
郵便局の見守りサービスは、訪問する日数や訪問時間によって、費用が定められています。
【センサーやカメラなどを利用する方法】
高齢者の自宅にセンサーやカメラを取り付けて、安否の確認を行うというものです。センサーやカメラの形態はさまざまなものがあります。携帯やパソコンによって家族が自ら管理することものや、業者に依頼して、何かあればすぐに連絡がはいるものなど。その費用も形態によってさまざまです。
また電気やガスの使用状況から、生活のリズムを解析するという方法もあります。代表的なものとして、見守り機能のついたポットを貸し出し、その利用状況を毎日家族のもとへと届けるといったものです。家族はその報告を携帯電話などによっていつでも確認できるのです。
珍しいものでは、センサーやカメラなどが内在したロボット型の見守りサービスなども登場しました。
【電話による方法】
家族に代わって、担当者が週二回、決まった時間に電話をかけるというものです。これは、ただ電話をかけて安否の確認をするだけでなく、高齢者と色んな会話をして、コミュニケーションの提供をするというのも目的のひとつとしています。