偲ぶ会とは?
火葬や葬儀を家族で小ぢんまりと行ったあと、改めて知人や友人が主催となって故人を偲んで行われるセレモニーのことです。
最近は特に家族葬が好まれて行われるようになったため、偲ぶ会という形式で後日改めてセレモニーを行う人が増えているようです。
偲ぶ会とよく似た形式のお別れ会というものもあります。この両者にはどのような違いがあるのでしょうか。じつはこの二つにははっきりと区別する定義はなく、呼び方の違い程度の差であると言っていいでしょう。
ただニュアンスとしては、お別れ会の方は、社葬や有名人のお別れ会というイメージが強いですが、偲ぶ会はもっと個人的で小ぢんまりとしたものと捉えられることが多いようです。
偲ぶ会はどのように行うものでしょうか。基本的には亡くなった方と懇意にしていた気の合う人たちが集まって、生前のその人の活躍について偲ぶというものですから、特に決まり事はありません。ですから主催をする人は、自分のセンスでセレモニーの企画を行うこととなります。
葬儀社によっては取り扱っているところもありますので、相談してみるといいでしょう。
まず場所をどこにするか、費用はどれくらいにするか、どんな形式にするかなど、担当者と相談しながら決めていきます。亡くなった方の趣味などを活かした、オリジナルなセレモニーなど個性的で自由なセレモニーは、参加する方々にもいい思い出となるでしょう。
偲ぶ会を開催する時期としては、一般的には葬儀から2週間から2ヶ月までの間に行っています。四十九日の忌明けに合わせて行うことも多いようです。
これらはやはり遺族の意向と違うと、あとあとトラブルになりかねない事柄でもありますので、きちんと話し合っておくことも大事なことです。
費用については、最近は会費制で行われることが多くなってきました。お香典などもなく後腐れのない会というのが最近の傾向です。金額の相場は15,000円程度を目安としています。会場や料理や備品器具の貸出など、セレモニーの性質によってさまざまでです。
偲ぶ会の豆知識:偲ぶ会をプロデュース
偲ぶ会にはこうしなければいけないという定義がそもそもありません。つまり何をしても構わないのです。
ある葬儀社が提案した「鉄道ファン」のために提案した企画があります。とことん鉄道ファンに寄り添って考えられたこの企画。電車で作られた棺や鉄道博物館が会場など、本当に夢のようですね。
せっかく偲ぶ会を行うなら、みんながいい思い出になるようなあったかいセレモニーであるべきでしょう。