首都圏に営業拠点を置き、遺品整理やリサイクルで活躍している株式会社エコアースの遺品整理士である佐々木学さんにお話を伺って来ました。
「遺品整理の仕事を始められたきっかけは何でしょうか」
佐々木さん
「元々、エコアースと言う会社はリサイクルの会社なのですが、そこからスタートして、多種多様な仕事の依頼を受けていく中で、家財を買い取って欲しいとか、事務所の移転を手伝ってほしいなど、色々な仕事が増えてきた中、お客様からのニーズで遺品整理の仕事が発生して来ました。今現在、ニュースなどでも放送されているように、遺品整理の仕事はどんどん増えてきています。そこで、会社からの指示ではなく、自分自身で遺品整理の資格を取った方がお客様からも信頼を得られるという思いに至り、遺品整理の資格を取りました」
「遺品整理士の試験の問題は難しいものなのでしょうか」
佐々木さん
「試験ではありません。レポートを提出する形式です。北海道に遺品整理士協会があるのですが、そこから教材や問題集やDVDが送られて来ます。遺品整理協会で発行している著作物なのですが、設問に答えるレポート形式で、決して難しい物ではありません。私自身は北海道の協会には足を運んだことはありませんが、協会の副理事長が何回か当社に足を運んでくれています」
「御社に遺品整理士の資格を持った方は何人いらっしゃいますか」
佐々木さん
「営業部の四人と作業員の二人が遺品整理士の資格を取っています」
「どのくらいの頻度で遺品整理の仕事の依頼があるのですか」
佐々木さん
「時期にもよりますし、遺品整理の仕事の依頼ばかりではなく、高齢者の方からご自分が介護施設に入る前に、家の荷物を整理して欲しいという仕事の依頼も増えています。そう言った仕事を含めると月に十件以上の仕事の依頼があります」
「実際に遺品整理の仕事をされていてのやりがいや喜びはどんなところにありますか」
佐々木さん
「遺品整理の仕事も、亡くなる前の家の荷物の整理の仕事にしても、お客様自身では出来ないことです。お客様のお身体が不自由であったり、ご家族や親類縁者が近くに住まわれていない場合など、やはり周りの人が対応出来ないことに私共はサービスを提供しておりますので、そう言ったお客様からのご要望にお応え出来ていることや、お客様からお礼の言葉をいただいた時にやりがいや喜びを感じています」
「遺品整理の仕事をされている上でのご苦労はありますか」
佐々木さん
「場合によっては一日で作業が終わらないケースもあります。トラックが家のそばまで入り込めない時などは荷物を全て運び出すのに相当な時間が掛かります。家の中が足の踏み場もないくらいに荷物で溢れ返っている場合も同様です。また、遺品整理の仕事では、亡くなられて死後一週間が経過している場合もありますから、季節によっては遺体の腐敗が進んでいて家の中の臭いが大変なときもあります」
「今後も遺品整理の仕事の需要は増えていくのだと思いますが、今後の事業の拡大やビジョンについてお聞かせください」
佐々木さん
「昨年と比べても需要が増えていることは確かです。今後もより多くのお客様を確保していくために現在弊社の事業の場を広めて行こうとしています。困っているお客様を一人でも多く見つけ出すことがまずは出発点になります」