「恋人の家族のどなたかが亡くなったら…」ーー想像すらしたくないという人もいるだろうが、実はこのようなケースで悩んでいる方は少なくない。
Q&AサイトのOKWAVEでも「至急です。彼の祖母が亡くなりました。」というタイトルで質問が寄せられている。
質問の趣旨としては、彼氏から葬儀の手伝いを頼まれ、結婚もしていないのに受けるべきかかどうか悩んでいる、という内容であった。
そもそも家族と親しくしていたかどうかが重要
この問題を考えるにあたって重要なポイントは二つあるが、前提として大事なことは、そもそも相手方の家族と親しくしていたかどうかである。
親しくないにも関わらず、恋人であるというだけで葬儀の手伝いをすれば、他の家族や親戚等から反感を買うかもしれない。
いくら恋人からの頼みごととは言え、これでは亡くなった方も喜んではくれないだろう。
本人も家族も両者が望んでいるかどうかが重要
では、これを踏まえた上で葬儀のお手伝いを受けるべきか否かについての重要なポイントとは以下の二つである。
(1)亡くなった方とそのご家族のために、心からお手伝いをしたいと思えるかどうか
(2)恋人からだけでなく、他のご家族も望んでくれているか
(1)は言うまでもないだろう。そもそも手伝いを頼まれた本人にその気が無いならば、かえって失礼にあたってしまう。
(2)は、(1)があるという前提になるが、本人にその気持があったとしても、家族から反対があってしまってはその願いが叶うことはない。
本人も希望し、また家族もそれを望んでくれているのであれば、あとは何の問題もないだろう。きっと亡くなった方も喜んでもらえるはずだ。
念のため、葬儀社にも確認を取ることが必要
最後に、もしも本当にこのような状況になった場合は、是非施行をする葬儀社に事前確認を取ることをお薦めしたい。
なぜならば、葬儀は地域によって慣習が異なるため、良かれと思ったことが逆に失礼にあたってしまうこともあるからだ。
葬儀は、故人との最後の別れとなる。「あの時にこうしておけばよかった」という後悔が残ってしまうようなことだけはあってはならない。