近所のスーパーマーケットの壁にいろんなチラシが張ってあります。
物置設置や車やバイクの下取り、パートタイマー募集などなど――それらを見るのがショッピングの楽しみのうちの1つなのですが、その中でひときわ目を引くのが、「お墓の掃除」です。
お墓の掃除、草むしり、仏花のお供え、お線香を上げるなどして、写真撮影&データ送付がセットになったサービスが1万5000円というチラシが張ってあります。
高いか安いか、意見もわかれるところでしょうが、狭い日本といっても、実際に移動するとなるとかなり広いものです。お墓が現住所から遠い上にご多忙となると、助かるサービスなのかもしれませんね。
敬老の日に祖母の7回忌の法要でお墓参りをしてきました
お墓といえば、先日の敬老の日に、祖母の7回忌法要で墓参りをしてきました。
祖母は100歳で亡くなり、褒賞なども頂戴していましたが、亡くなる直前まで明晰――とまではいかないものの、悪いところといえば弱った足ぐらいで、あとはかなり元気でした。老いによる永眠で、まさに天寿をまっとうしたという感の最期でした。
命日はもう少し後なのですが、仏事は前倒しがよいということで、敬老の日に家族が集まりお墓参りをして、祖母の好物だった鰻をいただき、生前のあれこれを語らいました。
故人を偲ぶというのは、その人と共に過ごした日々を思い出すということであり、年を重ねるに従って、記憶が遠くなるはずが、懐かしさが強まってくるのですね。平均寿命を考えると、齢40を越えれば、行く先よりも来た道のほうが長いということに思い至り、はっとする瞬間などもありました。
敬老の日のは後にはお彼岸です
敬老の日のすぐ後は、秋のお彼岸です。
お彼岸の時期は年に2回あり、秋分の日と春分の日を中日(なかび)として、その前後3日間を加えた各7日間です。
春分の日と秋分の日は太陽が真東から登り、真西に沈むので、季節の節目でもあるのですよね。“暑さ寒さも彼岸まで”といいますし、お彼岸の7日間に先祖供養などの儀式を行うことは、日本ならではのしきたりになっています。
春にいただくのがぼたもち、秋はおはぎという、この時期によく供されるご馳走も、春の花「牡丹」、秋の花「萩」からきているそうですね。風土に育まれたならわしは、ゆかしいものです。
お墓参りサービスもいいかもしれませんね
9月は日に日に、秋の深まりを感じるときです。
灼熱の毎日で過ごすだけでも大変だった夏。その夏の終わりは、長雨や台風に流されてしまい、気づけば秋になっています。
慌ただしかった季節の移ろいに、そこはかとない寂寥感を覚える頃です。幽かな虫の音が響く長い夜は、過去を思うにはちょうどいい時です。先人たちが脈々と受け継いできた日本の行事も、できればゆっくり、楽しんでみたいものですね。
ご多忙でご自身が動けずに気になっている場合は、お墓参りサービスを頼むのもいいかもしれません!
ご先祖を偲ぶのは、この季節、しぜんなことだと思いますよ。