飼っているペットが亡くなったら、悲しみに暮れているばかりにはいきません。弔い方は様々ですが、まずは天国へと旅立たせてあげなくてはなりません。昨今は、人間の家族同様に葬儀や火葬を執り行ってあげる方が増えています。そのため、ペット霊園やペット葬祭社が急速に増加傾向にあり、飼い主の方の希望に合った葬儀が選べるようになりました。
ペットとして飼われる動物が多様化している
しかし、ペットも多様化しており犬や猫や小鳥に限らず、爬虫類やげっ歯類、大型の猛禽類など、ありとあらゆる生き物がペットとして飼われていることが想定されます。
そこで、ペット葬祭社側としては多様化するペットニーズに応えるべく、「ペットとして飼われていた動物、もしくはペットショップで購入できる動物に関しては火葬が可能である。」とされていますので「うちのペットはお葬式が出来ない。」なんていうことはほとんど無いでしょう。
ペットとペットの火葬と法律問題
また、法律的にいえば捕獲規制のある動物や国際取引に関わる動物を飼っていた場合になりますと、規制が適用される以前から飼っている場合のみ、愛玩動物とみなされてペット葬祭社での葬儀・火葬が執り行えます。
例えば九官鳥は、以前はどの家庭にも飼われていることが多かったペットですが、現在はワシントン条約の規制対象になっており、希少な動物になっています。
この九官鳥ですが、現在海外からの輸入は規制されていますが、日本国内で繁殖された九官鳥をペットとして飼っていたり、規制が決まる前からペットとして飼われている九官鳥は、亡くなった場合にペット葬祭で弔ってあげることができます。
ペットと家畜の火葬の違い
因みに、農場で家畜として飼われている動物は、各市町村が指定している「死亡獣畜処理場」でしか火葬や埋葬はできません。
多頭飼育されている鶏・豚・牛・羊・ヤギ・馬は、伝染病や感染症の拡散を防ぐため、ペット葬祭社では受け付けてくれません。
万が一、ペットとして牛や馬などの大型動物を飼っていたとしたら、亡くなった場合に大型火葬炉を用意しているペット葬祭社はほとんどありませんので、ペット葬祭で送り出してあげたいという場合は、火葬せずに埋葬するか、解体後に火葬する方法を提示されるでしょう。
動物園の象やキリンなどの埋葬
その他、動物園の象やキリンなどの超大型動物が亡くなった場合はどうしているのか。素朴な疑問ですが、動物園に行っても詳しい埋葬方法は明かしていないでしょう。
超大型動物は火葬施設に入りきらないことが多いので、敷地内に土葬するための埋葬施設を、各市町村の許可を取って設置しています。そこにショベルカーなどで穴を掘り、埋葬することが多くあります。
最後に…
このように、多少の条件はありますが、愛するペットがどんな種類のペットであっても火葬や葬儀はできます。
飼い主の方の「今までありがとう」と弔う気持ちがあればペット達も笑顔で旅立つことができます。思い出を大切に、安らかに送り出してあげてください。