誰しも最愛の両親との別れの時を迎えますよね。
それがいつ訪れるのかは"神のみぞ知る"です。
わたくしにもその時が訪れました。
いつものように仕事をしていたある午後 、突然なった電話から始まります。発信者はお父ちゃんの名前。
「わし、ちょっと今から入院するし、大した事ないと思うけど、ちょっと知らせとこうと思うて、ほなな」
「ほなな!」ってお父ちゃん、どう言う事!?
びっくりはしたものの、仕事も急に休めず、何かあっても東京と京都、すぐに行ける距離でもなく全ては関西在住の弟に任せました。
大したことがないと思い込んでいたけれど
弟の話では腸閉塞を起こしているので10日ほど入院すれば大丈夫との事で一安心しました。
しかしその後10日経っても良くならず、人工肛門を取り付ける事になりました。
その時主治医から父の病状は「実は腸閉塞ではなく腹膜癌です。それも末期に近い状態です。"あと一ヶ月と思って下さい」と告げられました。
私は急いで京都に戻りました。
手術は成功に終わりましたが、癌細胞が人工肛門の入り口を塞ぎ、結局食べ物が体外に出ず、嘔吐の繰り返しで、挙句の果てにはうまく嘔吐出来ず、汚物が肺に入り込んで肺炎を起こしあやうく命を失うところまでいきました。
いつかは来る親との別れ、でもその時がいつなのかは誰にもわかりません。
今回はとても急だったので慌てました。
少しでも父に付き添っていたい、でも最期の時が来たらどうする!?お葬式はどこで?遺体はどこに運ぶ?誰に知らせる?など焦り慌てふためきました。
お医者さん云くそれは"神のみぞ知る"なんですが・・・
お金がかけられるかどうかが大事ではありません
不意に最期の時が訪れた時、予備知識がなく病院に任せてしまうとたとえ身内だけの家族葬だとしても100万以上かかってしまいます。
だからと言って臨終の瞬間には何をどうしていいかわからないので、準備してない人は病院付随の葬儀屋さんに一任してしまいます。
私の場合、凄く焦って近くのメモリアルホールを2,3訪ねて70万以下の見積りを出してくれたところに決めました。
しかし落ち着いて後でネットで検索してみると葬儀の形式によっては50万円代、30万円代、20万以下でもお葬式出来るところをしりました。
知った時は遅かりしでした!
例えば通夜式、告別式、初七日法要をしない直葬という葬儀もありました。
葬儀は費用の高低ではなくその故人への想いの深さですけれど、お葬式にあまりお金をかけないで心の込もった葬儀が出来たらと私と同じ事を考えてる人にとっては目から鱗のような格安プランでした。
一番重要なことは精一杯のありがとう
お父ちゃんはまだ元気に闘病生活を続けています。
気の早い話かもしれませんが、不意に訪れるかも知れないその日のために、いろんな葬儀プランを見ておこうと思います。
葬儀はその人の最期のイベントであり旅立ちの時です。
だから心の込もった精一杯の"ありがとう"で見送りたいですからね。