どんなものにも買い時というのがある。
住宅や車、家電製品、衣類、食品、生活用品など、これらについてはある程度、どのようなタイミングかは想像がつくだろう。
では仏壇はどうだろうか。ご存じない方のために改めてお伝えすると「新築」、「引越し」、「新居」、「ご家族の逝去」が一般的には買い時と言われている。
今回はそんな仏壇を購入する際に気を付けてほしいことを幾つかお伝えする。
購入前に宗派は要確認!
日本には仏教というものがあるが、それらは数多くの宗派に分かれている。
例えば、天台宗、臨済宗、法華宗、真言宗、曹洞宗、浄土真宗本願寺派・西本願寺派、浄土宗、日蓮宗など様々な宗派に分かれている。
実は仏壇もこれら宗派に属した形式や飾りが施されているため、当然それぞれで仏壇の形も変わってくる。そのため、仏壇の専門店にいざ向かったとしても、代々どの宗派に属していることを事前に知っておかないと仏壇を購入できなないのである。
仏壇を何のために買うかを考えれば、自然と購入のタイミングもわかる?
そもそもお仏壇とは一体どんなものなのであろうか。
一般的な考え方としては、ご先祖さまや、亡くなったご家族を祀るためのものといったところであろう。
しかし、本来はその文字通り仏様、つまり如来様をお祀りするためのものである。
如来様は、悩みや苦悩を受け止めてくれる存在であるように、我々の信仰の対象となる。そのため、仏教の世界では、仏壇は一家に一つ用意した方がよいとされている。
しかし、新居や新築時に仏壇を購入するということが難しい方もいるだろう。そこでオススメなのが、ご家族の逝去後が、購入するきっかけとしては正しいのではないだろうか。
ちなみに故人がゆっくりと休むことができる仏壇を購入するタイミングというのは、四十九日までとされている。
仏壇は10万円前後から購入が可能
ではいったい仏壇の相場はいくらくらいするのだろうか。仏壇は人生の中でそう何度も買い替えるものではないので想像しにくい。これは筆者も同じ考えである。
実は、仏壇の値段にはものによって大きな幅がある。
数百万円するようなものもあれば、十万円以下で購入できるものもある。しかし、これらは仏壇の種類によっても大きく異なってくる。金仏壇という金箔が仏壇全体に施されているような派手なものであるならば、80万円~130万円になったり、黒色で金仏壇とは対照的な地味な唐木仏壇であったら、60万円~110万円と少し安くなったりする。
さらに、現代の住宅設計に合わせて作られた上置き仏壇は、8万円~15万円と値段はだいぶ下がってくる。
仏壇は一生もの。購入は慎重に。
これまで述べてきた通り、仏壇を購入する前に知っておくべきことがいくつもある。
今回はそれらの中でもほんのひとつまみしか伝えることができていない。
故人を祀る仏壇もマイホームを購入するときと同じように慎重になる必要がありそうである。