どこのお寺の檀家であるにしろ、お寺とのお付き合いは懇切丁寧であることが大切です。
法事は基より、お墓の管理にしても、お寺のお世話になるからです。いくら大切な祖先が眠るお墓にしても、毎日墓参りに通うことはなかなか困難だからです。
定期的にお墓参りされてますか?
我が家では祖父の代から板橋区にあるお寺にお世話になっていますが、祖父の祥月命日、祖母の祥月命日、そして伯母の命日には毎月墓参りに通っています。
主に私と母とで交代で墓参りに通っているのですが、やはり、季節に応じて墓の世話が必要になります。秋からは枯葉が墓を汚してしまうなどという困った事実があるからです。
ここで重要になるのが、常日頃からのお寺とのお付き合いです。お寺にある程度のお布施をきちんと払い込んでさえいれば、そこはお寺の住職さんもこちらの気持ちを汲み取ってくださり、お墓の掃除などに常に心配りをしてくださるからです。
実際、母の友人のお墓の話を聞くと、自分が墓参りに行かなければ墓の掃除が行き届かないということです。原因はやはりお寺との普段のお付き合いの仕方に問題があるのだろうと、母は話しています。
お布施に定額はありません。本当に気持ちでいいんです。
伯母が亡くなった時の葬儀でも、住職さんには大変にお世話になりました。
戒名も故人の希望まで含めて考えてくださり、お布施は気持ちだけで構わないので、と何度も念を押されたほどでした。一般的には土地柄などによってお布施の一定程度の金額が決まっていますが、お世話になっているお寺の住職さんはあくまで「お気持ちだけで結構です」と言ってくださいました。
伯母の葬儀には親族9名と伯母の友人1名が参列し、葬儀は滞りなく行われました。家族葬で、なおかつ一日葬でしたから、葬儀の費用も安価で済むことが出来ました。お寺の境内の中に参列者が休憩したり、食事も摂れる新築の建物があるので、葬儀の後の会食もお寺で済ませることが出来たことは負担の軽減に繋がっていて幸運だったと思います。ましてや、伯母は母と私とで1年2か月もの間介護していたので、当然精神的にも肉体的にも追い込まれて疲れが溜まっていましたから、住職さんには本当に感謝の言葉も無いほどです。
ご自身の死後も続いていくお寺との関係は日常からの心配りが重要です
祖父の五十回忌は無事に済みましたが祖母の法要はまだ残っています。伯母は三回忌の法要が済んだばかりで、私たち家族が生きている限りは五十回忌の法要をきちんと済ませることが当然ですから、今後もお寺とのお付き合いは大切にと心がけたいと思っています。
お寺とのお付き合い、それは自分自身が生きている間は勿論のこと、自分の死後も子孫が途絶えない限りはずっと続く訳ですから、やはり常日頃からの心配りが大切になるのです。