友人が仏壇を買いに行くというので、同行させてもらいました。
実家は一軒家で、たんすのような大きな仏壇があるけれど、自分の住まいは集合住宅でそれほど大きなものは買えない、とわかってはいるけれどやはり家に何もないのはさびしいから思い切って買おう、ということです。
はじめて、仏壇屋さんのお店に入りました。
店内は、木の香りで満ちています。森林浴のような気分です。
なんだか入ったとたんにリラックスできました。
下見の旨を伝えると、店員さんがまず言うには、大きさは決まっているかということでした。
リビングのサイドボードの上に置くのか、床の間の掛軸の隣に置くのか、によって仏壇の大きさは変わってきます。
集合住宅で場所は取れないので、たんすの上に置くものがいい、と友人は答えました。
では、と見せてもらったのが高さ30センチほどの仏壇です。
同じ高さでも、デザインや材質など多岐にわたっていて、何を選んだらいいのかわかりません。
値段も15万弱から30万以上まで、さまざまです。
材質によって値段が違う仏壇
この値段の違いは、どこにあるのでしょう。
店員さんは、大きさではなく材質です。と教えてくれました。
仏壇は、木でできています。その木の種類も、マホガニーという家具に使うものから、桜の木、柴壇などあります。木の種類によって、値段が変わってくるのです。
また、柴壇にも柴壇調、柴壇系と表示されています。調と系では、使われている柴壇の厚みが違っています。柴壇系の方が本格的で柴壇として厚みのあるものだそうです。柴壇調は、表面だけに柴壇が貼ってあるもの、ということです。
リビングに置くことを考えられた仏壇は、観音扉を閉じると、仏壇という感じがしません。
シンプルなデザインで、リビングに置いても違和感がなく、家具の一部としてリビングの風景に溶け込んでいます。
仏壇と同時に揃えるもの
実は仏壇を買うときは、仏壇だけでなくそろえなければならないものがあります。と、店員さんが言いました。
それは、仏壇の中に置くものです。
先祖代々の受け継がれているご本尊や位牌はすでにあるものでも、そのほかにお飾りの一式をそろえなければなりません。この一式は、5万前後という値段です。
結局、友人はこの日、具体的にどれにするか全く決められませんでした。
仏壇を買うには、まず、どこに置くか考えて幅と高さを決めることです。それから、予算とデザインと好みの兼ね合いで選んでいきます。
神棚と仏壇はどう違う?
最後に、仏壇と神棚の違いについて教えてもらいました。
仏壇は先祖代々で、自分の血縁にあたる人をまつってあるものです。
それに対して、神棚には神様がいます。血縁関係はありませんが、古くからいる方です。
友人は、神棚と仏壇を1年以内には揃えてたいと言ってました。
家電を買うときに、まずは一度電気量販店に行って、アドバイスを求めるのと同じように、今はインターネットでも仏壇を買うことが一般的になりつつあります
。
購入を検討している方は、最寄りの仏壇屋さんにまずはいってみてはどうでしょうか?