生まれた時から、結婚して一年間いなかっただけで、私のそばには犬か猫、または両方がいた。今も2匹の犬がいる。
人間より寿命の短い彼らとの別れは、生きる先には必ず死があることを教えられた。
2ヶ月経って諦めた時の気持ち
だからと言っていいかどうかわからないが、ペットロスにかかったことは一度もない。
もし、これがペットロスというなら、飼い猫が、2年目に忽然と姿を消したときかもしれない。若いのだから死んだとは思えなかった。家を抜け出し冒険していて家に帰ってこられないのではないか…。誰かが実験動物として連れていったのではないか、毛皮にしょうとする人が盗んだのではないか…。
今頃どれだけ辛い思いをしているのだろうか…。
悪いことばかり考えて、毎日が苦しかった。もちろん、近所を名前を読んで探し回ったし、警察にも届けたし、保健所にも届けたし、動物愛護協会にも・・・。保健所と動物愛護協会には、毎日のように、そのような猫が保護されていないか電話した。その毎日が義務になった・・・と感じて、2ヶ月目に電話をするのをやめた。でも、けじめ、または諦めなければいけないと思うことが、自分がその猫を見捨ててしまうような気がして心が痛かった。
家族と同じお墓にはいるペット
さて、ペットの葬儀の話。
昔は、庭や空き地に土を掘って埋めた。墓標を立てたりもした。どこの家庭も似たようなペットとの別れだったと思う。
しかし、最近は、火葬が一般的だ。特に都市圏は、庭のない家が多い。人間様と同じようにお棺(といっても、ダンボールがほとんど)に入れて、花や好きだったおもちゃ、ドッグフードやオヤツを入れてあげる。ときには、お坊さんがお経をあげてくれるところもある。
火葬場も、人間の葬儀に使われる一角を使ってペットの葬儀ができるところもあるし、ペット専門の火葬場もある。おコツになったら白木の箱に入れてくれる。そのまま預かってくれて、そこに会いにいくことができるところもある。家に連れて帰ることもできる。
うちの場合は連れて帰ってくる。そして大体1年間ぐらいうちに置き、海へ散骨しに行く。または骨を庭に埋める。それが本当の最後の別れになる。ちなみに、亡父の愛猫は同じお墓に入いっている。
最期を看取ることが出来ないなら、ペットはかってはいけない
ペットとのこれから。
還暦を過ぎてペットを飼うのは、自分の寿命を頭に入れて飼わなければならないと思う。「もう年だから飼えない」という人は、ペットを本当に愛してあげられる人だと思う。知人に、自分がペットより先に死んだ場合を考えて、受け入れ先をちゃんと用意して飼い始めた70歳過ぎた人がいる。
飼うなら最期を看取るまで・・・。これは、声を大にして言いたいことだ。