前回のコラムに引き続き、東京都23区内で坐禅体験をすることができる寺院をご紹介します。今回は新宿区や目黒区などの寺院にスポットを当てていきます。
座禅体験の前に二つの注意事項!
まずは前回同様、寺院のご紹介に入る前に、坐禅体験参加の際の注意点を2点復習しましょう。
(1)スカートやジーンズは避け、ジャージなどの軽装で参加すること。
(2)時間厳守で、心と時間に余裕を持って参加すること。
これらをしっかりと守って有意義な坐禅体験ができるように心がけましょう。
目黒区、墨田区、品川区で体験できる座禅
圓通寺(墨田区)
毎週日曜日の朝と、毎月第1土曜日の夕方に坐禅体験ができます。会費は無料で、初回参加者に限って事前の連絡が必要となります。また、足の悪い方でも坐禅が体験できるように配慮がなされています。
経王山文殊院圓融寺(目黒区)
禅宗といわれる宗派の1つ、曹洞宗大本山たる永平寺の系統にある由緒正しい寺院です。永平寺の修行体験は厳しいことでも評判ですが、ここ長谷寺では気軽に坐禅を体験することができます。具体的には、毎週月曜日の夜に「月曜坐禅会」が開催されています。会費は100円が徴収され、事前予約は不要とされています。坐禅と同時に禅に関する講義を受けられることも魅力です。
東照寺(品川区)
早朝と土曜の夕方に坐禅が組まれており、無料でそこに参加することができます。事前予約などは不要ですが、初回参加者に限って、説明のために早めの集合が必要とされています。また東照寺でも「接心会」という5日間に及ぶ宿泊大坐禅会が開催されています。毎年、4月上旬と12月上旬に開催され、日常から離れて自分を見つめ直す良い時間を与えてくれます。
大田区、新宿区、中野区で体験できる座禅
本寿院(大田区)
毎月2回、第4金曜日夜と第4土曜日早朝に坐禅指導が行われています。会費は無料ですが、事前の申し込みが必要とされ、定員になり次第締め切りとなっています。雑誌にも掲載された有名なお寺のため、坐禅初心者にも丁寧に指導を行ってくれます。
玉賽山長光寺(新宿区)
坐禅初心者向けに毎月第2、第4土曜日の午後に坐禅会が開催されています。全回予約制となっており、直前期には満員となることもあるため、早めに申し込みをすることをおすすめします。
多宝山成願寺(中野区)
毎週金曜日夜に「定例坐禅会」が催されています。事前予約の必要はありませんが、会費として1000円が徴収されます。また週によっては、坐禅後に写経や読経の講義が行われることもあります。その他に、お釈迦様が悟りを開かれた12月8日の成道会に最も近い土日を利用して一泊坐禅会が開催されています。ここでは坐禅だけでなく、作務(掃除)や食事の作法も学ぶことができます。
今週末に早速どうですか?
以上、2回にわたって東京都23区内で坐禅体験ができる寺院を計12箇所(前回は港区、世田谷区、文京区)ご紹介しました。
週に1度たった1時間の坐禅を組むだけで、心の在り方や考え方は大きく変化します。
日々の仕事に追われたり、悩み事の多かったりする現代社会だからこそ、心の息抜きとして坐禅が必要とされているのではないでしょうか。
たまに早く目覚めてしまった休日の朝や、仕事が早く終わった平日などに、一度これらの寺院へ足を運んでみるのも良いかもしれません。