棺桶に入れるものは、故人への最後のプレゼントであり、天国に一緒に持って行って欲しいものです。なので、棺桶には故人が好きだったものを入れてあげたいと思うでしょう。しかし、棺桶に入れるものにはルールが存在します。
ここで、棺桶に入れるのに相応しいものを知っておく必要があります。それについてまとめました。
地獄の沙汰も金次第?
仏教では、故人が三途の川を渡る際に必要とされている六文銭を入れることが好ましいとされています。しかし、燃え残ってしまうので、お金の形をした丸い紙を入れる場合が多いです。
また供花は菊の花を入れることが多いとされていますが、特に決まりはありません。最近ではこだわらずに様々な花を入れているようです。
しかし、慶事でよく使用されている松竹梅は避けたほうがいいでしょう。また、地域や宗教によって花の色・大きさが決まっていることがあるため、事前に調べておく配慮は必要です。
棺桶に入れていけないもの
もちろん、ジュエリー、アクセサリー、金属、ガラスなど燃えないものは入れてはいけません。どうしても入れたいものがありましたら、入る大きさであれば骨壺に入れることができます。
故人は農業をしていて、よくスイカを育てていたのでスイカを入れてあげたい・・・。という方もいらっしゃるでしょうが、実はスイカとメロンは火葬中に爆発する恐れがあるため、入れることはできません。この場合はスイカの苗などを入れても良いのではないでしょうか。
また、毛皮製品など動物からできているものも断られる可能性が高いです。それは「人間と畜生を一緒に焼くなんて!」という考えからだそうです。
故人は孫を可愛がっていたから、天国へ行ったら孫の写真を見て欲しいわ・・・。という方も少なくないはずです。しかし、写っている人を故人が連れて行ってしまうという迷信があり、まだ生きている人物の写真を入れることは避けたほうがいいでしょう。
現金を入れようとする方もいらっしゃるようですが、故意にお金を燃やすことは犯罪です。やめましょう。
そして、忘れてはいけないのがペースメーカーを入れている故人の場合です。ペースメーカーは火葬中に爆発するので必ず申し出てください。
とあるご家族で、遺品を整理したけれどこちらで処分するのが面倒だからと言って、故人の洋服などをゴミ袋に入れて大量に持ってきた方がいたそうですが、棺桶はゴミ箱ではないので、絶対にやめましょう。
最後に・・・
棺桶に入れるものについてのルールをまとめて参りましたが、お役に立てたでしょうか。
このようなルールを心得た上で、故人のことを想い、故人へ最後に素敵なプレゼントができたらいいですね。