現代では昔と違い、核家族化や様々な事情から、ご高齢となったご両親を、すぐ近くで見守るということが難しい世の中となってきています。特に同居するとなるとさらにハードルが高くなってきているのも事実です。そしてマンション、アパート、団地といった、一昔前でいうところの、ご近所付き合いが希薄になってきている状況といえる生活スペースで暮らすという、ご高齢の方も増えてきており、離れて暮らしているご家族にとっては、親御さんの心配というのは、現代における大きな不安要素の一つなのではないでしょうか。
少子高齢化によって重要度が増す、介護サービスの多様化
団塊の世代の方々というのは、兄弟も多く、成長しそれぞれが家庭を持ってからも、家族皆で協力しご両親の面倒をみるというのが当たり前に行われていたのかもしれません。しかし、今では生活感や働き方も大きく変わり、何より少子化の波が、それまでの「親の面倒をみるのが当たり前」という概念から「介護」という問題に一変してしまったのです。
そこで、近年では徐々にその需要が増してきたのが「介護」という、仕事としてご高齢者のお世話をするサービスです。すでに現在においては、こういった介護サービスを職業とする方々がいなくては世の中が成り立たない程になってきています。そしてこの流れは、これからの時代に決して欠かせない大きな問題と役割として、益々重要な事となっていくことでしょう。その「介護」の一環として生まれたのが「見守りサービス」という形態なのです。
職業や、個々の家庭の事情で、ご両親と離れて生活しなければならないという方も多い今の世の中ですが、そんな人々に代わり、ご高齢者をしっかりとサポートしてくれるのが「見守りサービス」なのです。
ご高齢者をサポートするシステム
この「見守りサービス」では様々な体制で万全なサポートが実施されております。介護のプロが直接ご自宅を訪問し、スタッフの手でサービスを行うというものから、セキュリティーシステムの企業による、センサーやカメラなどを使った監視型の「介護」、郵便局による宅配のサービスといったものが行われている内容です。
これらの「見守りサービス」の特徴とは、介護老人ホームと大きく異なることとして、ご高齢者が自らの意思を最優先できる生活が送れるというものではないでしょうか。介護レベルというのも重要になってくるかもしれませんが、自宅で生活し、自ら歩き、飲食し、趣味を楽しむ。そういった自立した生活をサポートすることが「見守りサービス」の最大の特徴なのでしょう。