互助会とは?
生活していく中で避けることのできない出費というものがあります。その中でも、冠婚葬祭にかけられる費用はかなりの負担となることでしょう。特に結婚と葬儀については、立派な式にはしたいものの、その費用は多額なものとなり、そのことを考えると、先々、不安になる人もいるのではないでしょうか。そういった場合に助けになるのが、互助会という、文字通り、お互いに助け合う、会員制の仕組みのことです。
その仕組みは、会員一人一人が毎月、一定の掛け金を支払い、そのうちの誰かが結婚式或いはお葬式といった出費が必要なときに、その掛け金から還元されるというサービスなのです。いってみれば、多くの人々が何かしらに入会している「保険」のような仕組みだといえるでしょう。
そして、互助会の営業は経済産業大臣の許可を受け、資本金も最低でも2000万円以上が義務付けられており、割賦販売法に基づいた事業だということが、加入者を安心させる要因ともなっています。
ただし、入会するにあたり注意することも必要です。中には、入会し、掛け金を支払うことで、式に要する費用を全て賄えると考えている人もいるようですが、あくまでもこれは、かかる費用の負担軽減のための仕組みなのです。
入会する前に、事前に確認し仕組みを把握したうえで、人生の設計を考えることがトラブルの回避に繋がり、何よりの負担軽減となるのではないでしょうか。
互助会の豆知識:互助会の歴史
初めて互助会が日本で設立されたのが、昭和23年「横須賀冠婚葬祭互助会」となります。日本は当時終戦直後であり、焦土と化してしまっていたこの国では、結婚式やお葬式も満足に行える状況ではありませんでした。ですがそんな中、皆で協力しあい花嫁衣裳を結婚する花嫁のために購入するのです。その後、誕生した花嫁によって、その一着は大切に受け継がれていきました。
この、花嫁に花嫁衣裳を着せてあげるために、皆で少しのお金を出し合い協力する心から生まれたのが「横須賀冠婚葬祭互助会」だといわれています。すなわち、戦後の貧しく、食料も満足に手に入らない時代に、お互いを助ける心からこの互助会は生まれたということになり、現在におけるまでに発展を遂げてきたのです。今の時代、結婚する人の割合は昔に比べ低下してきているとはいえ、お葬式は誰でも必ず経験することになります。例えそれが自分のためでも、自分以外の人のためでも、お互いに協力して助け合う精神こそが大切なことではないでしょうか。